私はフラワーデザインが全くできません。
むしろどちらかというと興味がありません(-_-;)
そんな私がこうして”花教室の学校”を始めました。
その理由について語ってみたいと思います。
17年前、姉にお花の先生をやらせてみた
私は娘の妊娠を機に会社員を辞め、PC一つで身を立てようと在宅で働くようになりました。
運よくいろいろな仕事に恵まれ、様々なスキルを身に着けて行っていたのでした。
それから数年後、某大手生花店で15年働き、店長にまで上り詰めた姉に仕事を辞めさせ、結婚させることに成功。
なぜか近所に住みたがったため、時間とスキル、場所があるのだから、お花の教室でもやりなさーいということで、お花の教室をすることに。
もっと複雑な事情と思いがあったのだけど、そこは今回は割愛します(笑)
長年在宅でスキルを積んだ私は、なるべく人に合わずとも集客できる方法で集客を始めたのでした。まぁ、人に会うのが苦手だからなのですが。
時代を先読みしていたわけでも何でもないのですが、なんとなくインターネットで集客すれば、人は集まるはずという自信があったのですよね。
ホームページとブログの集客だけで人が集まる教室に
インターネット創世記だったこともあり、新しい技術とかサービスが出るたびに、ありとあらゆる網を張ることで、ポツンと一軒家の教室でも、人がたくさん集まってきたのです。
その当時は、お花を習うというと、職業訓練的な資格取得スクールが主で、まだ趣味でお花を習う人の受け皿がないという状態でした。
また、子供を連れてレッスンに参加するということもない世の中だったので、それらのことを取り入れていたことも人気の一つだったと思います。
つまりはスタート時はこの世にないものを作ることで、集客していたってわけですね。
生徒さんが集まる=やりがいがある を超えた先の苦悩
それなりに生徒さんが集まっていてにぎわっている。
その字面をみると、大成功! って見えますが。。。実際はどうだと思います?
心がすさんで疲弊するんですよね。
お花の教室って、ロスも多いしロットの問題があって、実は安いレッスン料金ではきついものがあります。
ましてや、姉のレッスンは個別対応。
熱く熱くレッスンします。
安くてよいレッスン。だから人が集まる。
その状態は、疲弊しか生まず、長く続けるのは難しいものなのです。
とにかく集客→自分に合った生徒さんを集める
どんなにもうからない。疲れるだけ。とわかっていても、本人の性質が一生懸命で熱いわけで、それはどうやっても止められないもの。
たとえ無理して手を抜いたり、花材を妥協したしたりしたとしても、それはそれでストレスがたまるわけです。
そこで、逆算して考えるようになりました。
彼女のやりたいレッスン、使いたい花材がある。
それに合わせたレッスン内容にし、それに見合ったレッスン料金に設定するわけです。
その結果、どうなったかと言えば…
ここ数年は、きちんと利益が出て、なおかつ本人が楽しくて仕方ないレッスンができているわけです。
お花に触れない私がしてきたこと
お花を教えている本人が、自分自身を顧みて、レッスンの方針を変えるということができると思いますか?
たぶん無理なのです。
私たちの場合、私がお花の良さにずっぼりハマることなく、一歩引いて業界全体を見、彼女自身の性質を見極める。
それができたから、今の教室の姿があると思うのです。
姉がレッスンをしている間は、お手伝いをしながら生徒さんの様子を見、発言を注意深く広い、自分自身には全くない「お花を習いたい人たち」をウォッチングし続けていました。
私はフラワーデザインは全くできませんが、姉のお花の教室のプロデューサーとして経験を積んできました。
そんな私だからこそ、”花教室の学校”を始められたのです。
17年間の業界ウォッチングで見てきた現実
自分の教室を理想の形にするために、いろいろな教室を見てきました。
世の中には本当にたくさんのお花の教室がありますよね。
でも残念ながら、私たちと同じぐらいの歴史を重ねてこれた、個人で運営している教室はほとんどありません。
ほかのジャンルに変わってしまった人。
今は何をしているのかわからない人。
ほとんどの方は、お金を使って資格を取り、夢をもって教室を開いたはず。
なのに、やり方がわからないばかりにうまくいかない。
それを見ていると本当にもどかしくて。
デザイン力がないわけではないのです。〇〇がないわけでもないのです。
ただただやるべきことをきちんとやっていなかった。それだけなのです。
それを教えてあげたい。誰にでもできることだから。
それが私が”花教室の学校”を始めた理由です。
お花を通して学ぶことに感じる無限の可能性を信じて
私たちのレッスンメソッドで学ぶ生徒さんたちを見ていて、とても強く感じていることがあります。
お花だからこそ学べること。
これが本当にすごい!
知ってますか?お花って人間にとても似ていること。
いろいろな顔があり、いろいろな形があり。二つとして同じものはなく。
全員が主役になれるわけではありません。
時にはわき役になって、時には群舞になって。主役を引き立てることも立派な役割。
うっかり折れてしまった子も活躍できる場があります。
お花と向き合う時間を通して学べる事、気づけることって本当にたくさんあるのです。
みなさんもその力に気づいて、たくさんの生徒さんに伝えていってあげてほしいな、と強く思うのです。
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