しっかり学んだつもりではあるんですが…
こんなレベルでだれかに教えることなんてできるのか不安なんです…
これまでお花屋さんでたくさん商品を作ってきたわけだから、技術十分あると思うんだけど。
それでも自信がないってこと?
技術はそれなりだと思ってはいるんです。
だけど作れることと教えられることって別だと思うんです。
私にはそんなに語彙力ないし…って思うと不安です。
「教えられるか不安」「教えられているのか不安」って言葉は、教室を始める方にもすでに教室をしている方からも聞かれるお悩みです。
この場合の不安って言うのは、比較対象があるから生まれるものなのです。
成功と失敗、理想と現実。つまり、望む姿と実際とのギャップを頭で妄想しているから起きるもの。
やってみる前に起きる不安は、この”理想の姿”を大きくしてしまっていることが多いです。
今回は、その”理想の姿”を書き換えることで、不安をなくして前に進めるようなマインドが手に入るお話をしてみます。
問いを見出しに掲げてあるので、一度その問いに頭の中で答えてから、読み進めてみてくださいね。
「先生」という存在を神格化してませんか
“先生”ってどんな存在だと思いますか?
「えらい人」とか
「何でも知ってる人」とか
「尊敬できる人」とか
イメージすることでしょう。
これまでの自分の生きてきた過程の中で出会ってきた”先生”という存在を思い浮かべたり、”先生”とはこういう存在であるべきという、自分の中の期待感みたいなものから考えたかもしれません。
これを自分の中での「先生としての理想の姿」になっていませんか。
あなたは自分もそうあるべき、と無意識で思っているのだと思うのです。
だからこそ、いま自分がその立場になろうとしたときに、怖れを感じるんだろうな…と思うのですが、いかがですか?
「先生」という存在に落胆した経験はありませんか
その一方で、私たちが過去に関わった「先生」の中には、「先生」と名乗っていることに疑問を感じる人もいたことでしょう。
性格に問題あるんじゃないのか?と疑問に感じる嫌な人だったり、質問をすると怒り出すよくわからない人だったり、正直たいしたことないな…って感じる人だったり。
そんな人もいたことでしょう。
つまり、自分が抱いていた期待に対し、その先生に裏切られた、がっかりしたということになりますよね。
この経験から、自分も、生徒さんにそう思われてしまうんじゃないか?という恐怖があるのだと思うのです。
「望む姿=べき姿」と「現実=過去のこれはないなの記憶」
つまりです。
あなたは、
自分が創り上げたスバラシイ先生に自分はなるべきだと思っていて、
たぶんそれは自分にはできなくて、
今の自分が先生をしたら、過去に感じた「先生に対する落胆という感情」を持たれに違いない
って思っているってことです。
それは、怖くて仕方ないはずです。
まずは一つずつあなたの中の妄想を解いて、真実にフォーカスしてみましょうか。
過去に出会った先生という人たち。
あなたがスゴイ!って思った人のこと、嫌いだって言ってる人はいませんでしたか。
逆に、あなたがこの人ダメだって思っていた先生のことを「好き」って言っている人はいませんでしたか。
そうなんです。
一つの物事に対して、何を感じるかは人によって違うのです。
それは感じ方とか好みとか、相手に対する期待値とかそういうことに関わってくることだから、これっというものはないからなんです。
万人に気に入られ、尊敬される人はいないってことなんです。
「ちゃんと教えられるか不安」の根底にあるもの まとめ
つまりですよ。
誰かにとっての”先生”像は、あなたが思う”先生”像とはイメージが違ってるかもよってことなんです。
自分がなれそうもない偉大なナニモノかを正解に仕立て上げ、そこにたどり着けそうもないって嘆いていることに気づきましょってことです。
そもそも。
先生って字のごとく、もともとは「先に生まれた人」から始まっています。
あなたは生徒さんの少し前を歩いている人、です。
生徒さんより経験があり、技術を持っていて、知識がある。
それを生徒さんにおすそわけでしてあげる。それが先生がする事なのです。
まずあなたは、あなたができること、自分自身のパーソナリティを棚卸して、自分はどんな先生になりたいのかということを一度しっかり考えてみてください。
そして、そこをゴールに設定し、そこに向かって今できることからしてみませんか。
「こうあるべき」に囚われたすごそうな理想の姿を目指すのではなくて、自分がどんな先生でありたいかを決めて、そこにどれだけ近づいたか?を測るようにしましょう。
そして、生徒さんとの関わりの中で、こうしたら生徒さんが喜んでくれそう、このやり方の方が生徒さんが上達できそうといった具合に、試行錯誤しながら自分だけの教室を作っていけばいいのです。
そこに夢中になっていれば、不安なんて感じてる暇はなくなりますよー。