働いているお花屋さんなんですけど。
最近、生花以外のものが増えてきているんです。
前からブリザーブドフラワーとかは置いてあったのですが、ハーバリウムとか。
確かに最近そういうお店多い組みかけるね
店長が言うには、今はこういうものが売れるのよって。
私も教室をするなら、生花だけじゃダメなのでしょうか?
がて美さんは、ハーバリウムとかやりたいの?
私は生のお花が好きで教室をしたいのです。
できるなら生花でやりたいんです。でも厳しいのかなぁと思って。
もともとは生花のレッスンをしていた教室も、プリザ―ブドフラワーやアーティフィシャルフラワー、ハーバリウムなどもレッスンしている、またはもはやそっちがメインになってしまっている、というところは多いです。
確かに、新しくブームが起きた時には、早めに取り入れるのが大事!なんて言われてますよね。
また、「ハーバリウム教えてないんですか?」といったお問い合わせがあったりすると、やった方がいいのかな?なんて思ってしまうかもしれません。
今回は、これからのお花の教室は、生花だけではだめなのか?についてお話してみたいと思います。
プリザやハーバリウム・アーティフィシャルなどを取り扱うメリット
生花だと持たないから…なんて言われることもあるので、日持ちするお花っぽいクラフトのレッスンをすれば、お客様が増えるのかもって思っちゃいますよね。
プリザーブドフラワーやハーバリウム、アーティフィシャルフラワーなどは、永遠ではないものの、ある程度の期間もつので、在庫を抱えることができます。
仕入れもインターネットなどで簡単にできるという手軽さもあります。
また、ブームが来ると集客が見込めるし、要望もあるので、学んで身に着けても、元がとれるんじゃないか?と期待できます。
しかも、フラワーデザインという難しいものにすでに挑んでいる教室の先生なら、形を整えることができる世界でのデザインは、そんなに難しくないですよね。
こんな風に、ハーバリウムやプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーのレッスンには
といったメリットがあるのです。
プリザやハーバリウム・アーティフィシャルなどを取り扱うデメリット
いいこと尽くし! でデメリットなんてあるの?って感じですが、実はあるのです。
日持ちするという事は、数個つくれば満足ってことになります。
そんなにたくさん作っても、置き場所に困ります。
ここに置くものを作りたい! というニーズは、あっさり満たされるもの。
一度作ってしまえば、イベントなどの時に、お友達にプレゼントとして渡したいから、また作ろうという事はあっても、何度もということはほぼ期待できないでしょう。
また、技術がそこまで高いものが必要ではないってことは、もっと上手に作りたいという欲求を起こしにくいところがあります。
単発レッスンのコースしか作れないってことです。
つまり、常に新しい生徒さんを呼び続けなければ、閑古鳥さんが鳴いてしまうわけです。
それって疲れちゃいませんか。
生のお花のレッスンをするメリット
生花の場合はどうでしょう?
デメリットとしては、さっき上げたメリットの逆のことが挙げられます。
持たない・在庫持てない・仕入が頻繁・お手入れが大変…とまぁ、あげてみるとたくさん出てきますよね。
それでも生のお花でレッスンする理由って何だと思います?
まず一番にあげたいのが、生き物がもつパワー、エネルギーです。
お花には様々な効果があります、なんてうんちくを語るつもりはありません。
ただお花と触れ合っていれば、たくさんのパワーを受け取っていることが分かると思います。
だから、持たないよ~とかお手入れきつい…といいながらも、先生ご自身が生のお花が大好きで、その良さを伝えたいって思っているのではないかと思います(*^^*)
また、持たないって一見デメリットにしか見えないかもしれませんが、持たないからこそ、生徒さんが続けられるのです。
生き物であるお花は、きれいにアレンジされて、形を変えていき、枯れていきます。
つかの間の美しさと癒しを与えて消えていくのです。
だから、邪魔にならないんですよね。おうちにたまりません。器以外は。
そして、フラワーデザインは難しく、魅惑的なものだから、上手になりたいというニーズがあり、その人数は決して少なくないです。
きちんと上手になれるレッスンをしっかり提供してあげれば、もっとうまくなりたい!と思って、長くレッスンに通い続けてくれるのです。
つまり、生花のレッスンは
ものなのです。
生花が好きで教室を開くなら、生花メインで行きましょう
先生自身が生のお花に魅せられて、お花の世界に入ったのではないかな。
だとしたら、周りの言葉や世の中のちょっとしたブームに乗せられることなく、生花の良さを伝えたいという思いをもって、レッスンしていってほしいなぁと思うのです。
生花でも、生徒さんはしっかり集まるし、収益も上げられますから。
私、お花たちのエネルギーにいつも元気をもらっていて。
みんなにもそれを感じてほしくて、教室を開きたいのです。
生花だけでも楽しく教室運営ができるって知って、安心しました。