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フラワーアレンジメントは正解を求めるものではなく最適解を探るもの

『フラワーアレンジメントを習うこと=正解がわかるようになって完璧なものを作れるようになること』だと思っていませんか?

「最初の1本をどこに挿したらいいかわからない」と言って、スタート時から動けなくなってしまう。

途中まで夢中になっていたのに、ある所から「どうしていいかわからなくなった」と手が止まってしまう。

そういう方は少なくありません。

どうしてそういうことが起きるかと言えば…やっぱり心の奥底に「正解があるに違いない」という気持ちと、「間違えたくない」という気持ちがあるからなのだと思うのです。

目次

フラワーアレンジメントは芸術だから答えはない

フラワーアレンジメントはアートです。芸術なのです。

芸術には答えはありません。

だけど、最初から自分で色や場所や形を選びとりながら組み立てていく絵や彫刻などと違い、フラワーアレンジメントには花材を並べていくものです。

だからでしょうか。

おもちゃのブロックやジグソーパズルのようなものに近いものという認識でいる人が多い気がします。

ところがですよ。

フラワーアレンジメントには、ブロックのように、一つ一つの形が定型ではないですし、色も一定ではありません。

強い力で扱えば、折れてしまったりするか弱いものですし、お日様が当たればつぼみが膨らみ、命があるからだんだんしおれていきます。

そして、ジグソーパズルと違って、すべてがビシッと収まるようになってはいません。

身近なおもちゃと同じ感覚で向き合ってしまうから、心のどこかで「簡単なはず」「正解があるはず」って思ってしまうのかなーと思うのです。

正解はないけど最適解はある

正解はないのですが、実は最適解はあります。

『最適解』というのは何かといえば、その時の状況を考慮した上で導き出される一番適していそうな答えのこと。

それに対し、『正解』というのは、ひとつしかない答えのこと。

先生が準備する花材というのは、実は「このラインナップなら形になるだろう」という予想の元に集められています。

「さあ、この花材を使って私が求める答えを出して御覧なさい」というお題では決してないんですよね。

そもそも用意されている花材は、例え同じラインナップだとしても、人によって微妙に色や形が違っているわけですから、同じものを作るのはそもそも不可能なわけです。

つまり人によって、ゴールは変わってくるのは当たり前なのです。

フラワーアレンジメントの最適解は試行錯誤から生まれる

改めて『最適解』について考えてみましょう。

最適解というのは、簡単に言うと、その条件下で一番良いと思うゴールのこと。

レッスンでみなさんに与えられている条件というのは、目の前にある花材、レッスン時間(本当は人間の集中できる時間は90分が限界です)なわけですが、実は一番大切なものがもう一つあります。

『あなたが好きかどうか』です。

つまりフラワーアレンジメントのレッスンというのは、先生が自分のために用意してくれた花材たちを使って、レッスン時間内に、自分にとって最も心地よいものを探すゲームなのです。

どうですか?少しワクワクしてきませんか?

先生は、それを「この方はどんな世界を生み出すんだろう?」とワクワクしながら見守っている人なのです。

もちろん、知識も技術もたくさん引き出しがありますから、「こんな世界を創るには、どんなスタイルを使うといいと思います?」とスタート時に相談してもよいでしょう。

花材を前にして何も浮かばないなら、とりあえず進んで行って、見えてきたときに「ここをこんな風にしたい場合、どうしたら表現できますかね?」って相談しても良いわけです。

「間違っていたら怖いから聞けない」とか「これは正解ではないかもしれない・・・」なんて内心びくびくしていたら、もったいないのです。

先生の知識や技を利用して、自分の世界を広げていった方が絶対いいです。

フラワーアレンジメントは正解を求めるものではなく最適解を探るもの まとめ

『フラワーアレンジメントを習うこと=正解がわかるようになって完璧なものを作れるようになること』だと思っていませんか?

だとしたら、その夢は一生叶わないです。

なぜなら、フラワーアレンジメントに正解はないからです。

フラワーアレンジメントはアートなので、最適解しかありません。

プロである先生がこれなら形になると用意してくれた花材を使って、自分の好きを表現する。そのためにフラワーアレンジメント教室という場はあるのです。

先生の知恵を借りて、自分にとっての最適解を探すことを繰り返すことで、自分の好きの表現力を上げていくことが、上達のポイントなのです。

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