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お花って高い? お花の値段はこうして決まるー花教室の視点から

お花屋さんってにはいろいろな形態がありますよね。

あなたの街にある昔ながらのお花屋さん。
スーパーなどの商業施設に入っているお花屋さん。
駅ビルなどに入っているちょっとおしゃれっぽいお花屋さん。
そして特別な時にだけ訪れるこだわりのお花屋さん
などなど。

同じ「お花屋さん」のはずなのに、お店によってお花の値段がえらく違うと感じている方は多いのではないでしょうか?

そして、ここにたどり着いた方の中には、

いかりにゃんこ
お花の値段がやたら高いお店があるの。
絶対あそこ、ぼったくってるわっ
ここに何かお花屋さんの暴露話とか書いてないかしら?

なーんてちょっとヨコシマな気持ちでいらした方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は、お店のタイプによるお花の値段の違いにはちゃんと理由があり、決してぼったくりーをしているわけではないのです。

この記事では、かつてお花屋さんで勤務していた花教室の講師の視点から見た、お花の値段が決まる仕組みについて語ってみようと思います。

目次

お花の値段ってどうやって決まる? 高いのはぼったくりなの?

お花がお店に並ぶまでには、生産者、市場(ときにさらに仲卸)という過程があります。

それぞれの過程で、たくさんの人の労働と努力を必要とているわけで、そういったものがお花の価格に影響しているわけです。

それらについて、ざっくりと考えてみましょう。

もちろん、大きなお花屋さんでは生産者さんから直接買い付けていたりするので、この通りではありません。
(ですが、大手さんの直の買い付けがまた市場価格に影響を与えているのですよね・・)

お花の生産から出荷までの段階で生まれるお花の値段の違い

産地から出荷される時点での価格の違いの元となるのは、
・等級
・出荷量
・希少性
・需要
などになります。

まずは等級ですが、お野菜とか果物の箱に書いてあるのを見かけますよね。
あれと一緒です。

お花は生き物ですから、たとえ同じ種類のお花であったとしても、気象条件や環境、その種子などの遺伝子の違いなどによって、ひとつひとつ違っています。

それを選別し、買う側にとってわかりやすいように等級をつけるのです。

そしてその等級によって、値段がかわってくるわけですね。

次に出荷量。

定番の色のカーネーションとかガーベラなどのよく使われるお花は売れるので、どこの生産者さんも作ろうとするので出荷量は増えます。

また、その種を育てるのが容易であったり、長い期間栽培できたりするのであれば出荷量が増えますよね。

出荷量が多い=値段は下がります。

逆に、にこはなが好んで使いがちな、新種のお花やはかなげなお花というのは、育てるのが難しかったりしますし、か弱かったりもします。

育てにくいし、メジャーじゃなければ、あえてその花を好んで栽培する人は減りますよね。

結果、育てる方も少なければますます出荷量は減ります。

また、わき役になりがちな繊細なお花などは、使う側に技量がいるので、どうしても需要が少なくなります。

作っても売れないわけですから、作る生産者さんも減ります。

よって出荷量が多くないもの=価格は上がります。

このように、生産者さんの段階でもいろいろな条件で値段が変わってきます。

市場の段階で生まれるお花の値段の違い

生産者さんから出荷されたお花は市場に運ばれてきます。

この時点で、お花の値段は
お花を育てるためのかかった実費+生産者さんの労働力+上記のお花ごとの条件・・・・①
で決まってきます。

市場に並んだお花たちは、卸価格とそれを求める仲卸さんやお花を買い付けに来た人との需要のバランスで値段が変わってきます。

例えば、
・イベントなどによる需要の増減 (母の日、クリスマス、お正月)
・世間のお花の売れ行き
などですよね。

ここでお花の値段は、①+市場価値・・・・②
になります。

市場価値はもちろん、需要が大きければ高くなり、少なければ低くなります。

お花屋さんでの値段のつけ方は?

で、いよいよお店にお花がやってきます。

ここですでに、
②+仕入れの労働力+運賃・・・③
となり、これがお店でいうところの仕入れ値というものになります。

仕入れてきたお花は、そのままでは死んでしまうので、水揚げしたり、とげをとったり・・・とお手入れが必要です。

そして、ここでロスというものが発生します。

お花は生き物ですから、買ってきた時点でダメになっている子がいたり、ついうっかり折れちゃったりするもの。

なので、ここですでに
③+ロス+労働力・・・④ になっています(-_-;)

そして、ここからそのお花が売れるまで、毎日毎日お手入れです。

水を入れ替え、切り戻し。

そんな努力にもかかわらず、途中で離脱する子が現れるし、最後まで使ってもらえないまま命を全うする子もいます。

なので
④+労働力+お店の固定費+ロス予測(プラスのこともあればマイナスのこともある)・・・⑤
となります。

ここまでが基本の値段ですね。

お店ごとにかわるお花の値段の違いはどこから?

⑤の基本の価格で行けば、花材ごとに値段が変わるものの、同じ花であればどこのお花屋さんもそう違いはないはずです。

では、あなたが気になっているお花屋さんによる値段の違いってどこから来るのでしょう?

まずわかりやすいのが、お店の立地ですよね。

例えば駅近でしたら、「高くても売れる」という便利税(観光地の飲料などもそうですね)や、そのお店の固定費自体が高いわけで、お花の値段が若干高くなるのは当然ですよね。
(固定費というのは、お家賃や人件費です)

また、お店の場所と仕入先の市場などの距離も関係しますね。

そしてよくあるのが、そのお店自体の、またはデザイナーさんのブランド力です。

「あそこのお店で買いたい」「あそこのデザイナーさんのお花を買いたい」という人が多ければ、価格はあがる。
当たり前の市場原理ってやつですね。

で、無名なのに高い、その場合は2つのパターンがあります。

一つは、残念ながら本物のぼったくり。

これはそれぞれのお店の人の考え方なのでコメントは差し控えされていただきます(笑)
(お花の世界ではそうそうないことだと思います~)

そして、もう一つはお洋服に例えるとセレクトショップのような感覚でしょうか。
「目利き」代です。

仕入れの目利き、ですよね。
そこのお店の人のお花を見る目、センスが良ければそのこと自体が対価が発生します。

そして、実は仕入れた後のお手入れのレベルも関係します。(←実はここ重要です)

傷がつかないようにやさしく丁寧にお花を扱ったり、その子に合ったお手入れ方法を学んでそれを施していたりすれば、手がかかるわけですから、その分お高くなりますよね。

お手入れに関わる知識もまちまちですから知恵代も。

一部のお店では、それほど手をかけずに水が下がっているお花だったり、古くなったお花を売っていたりすることもあるので、値段だけにとらわれず、しっかり茎や花びらを凝視して、あなた自身がお花の目利きになりましょう。

せっかく安く買っても、あっという間に枯れてしまったら残念過ぎますから。

値段が高いかどうかだけにとらわれず、お花の価値を見極める力をつけましょう

モノの値段というものは、目に見える費用だけで構成されているものではありません。

かけられた手間暇、目利きというその人ならではの特殊能力。
そこまでにかけた努力や勉強で会得した知恵など、見えない価値がかけ合わさってモノの値段は決まってきます。

特にお花はその価値が見えにくいものの代表な気がします。

あそこのピンクのバラは100円だったのに、こっちのお店では、同じピンクのバラなのに800円もするのよ~

ちょっと待ってください。

本当に同じピンクですか?
同じバラですか?

鮮度はどうですか?
状態はどうですか?

お店の人の対応はどうでしたか?

いろいろな視点から見て、考えてみてください。

値段はただの数字ではないのです。
そのお店がそのお花にかけた思いでもあるのです。

お花の価値を理解してくれる人が増えれば、より素敵なお花が街中に置かれるようになります。

みなさんがお店とお花の目利きになって、素敵なお花が身近にあって買えるような、そんな国になってほしいなぁ、と常々考えているのでした。

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