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“センスがない”ってどういうこと? フラワーアレンジメントの場合で分析してみた

センスがないとは

体験レッスンに参加される方がよくおっしゃる言葉があります。

「私、センスがないんです・・・」

ちょっ
ちょっと待ってください!

お客様は初心者ですよね?

だったらできないのが当たり前です。
センスは関係ありません!

みなさん、「センス」というものの正体、間違えてとらえていませんか?

ということで、今回は
“センスがない”って一体どういうことだろう?について考えてみようと思います。

目次

センスってそもそも何?

wikipediaによると

センスとは
英語で五感の意味。転じて、美的感覚や感性のこと。才能と似た意味である。

だそうだ。

「センス=才能」という意味で使われることが多いのかな、と思います。

で、さっきの場面。
まったくの初心者の方がおっしゃっているセンスとは?

もしかしたら、自信のなさを隠すためにそういう風に言っているのもしれません。
もちろん謙遜の意味もあるかもしれません。

はたまた、できあがったものが相手にとって「今一つだな・・・」と思われてしまった時の保険かもしれません。

上記のような場合なら別に良いのです。
謙遜は日本人の美徳ですから。

でも、本当に「センスがないの」=「私には才能がないの」と思っているのでしたら、ちょっと待ってください! なのです。

 

初心者にも関わらず、センスがあるとしたらどんな感じ?

フラワーアレンジメントというものをちゃんとやったことがない初心者が作った作品を見て、あなたが「この人、センスがある」と感じたとしてら、それはどういう状況なのでしょう?

まさか
「全く基本も知らないのに、フラワーアレンジメントを基本を守りつつ美しく作って見せる」
そんな人、この世にいると思っていませんよね?

つまり、可能性として考えられることとしては、

その人が過去に見たことがあるフラワーアレンジメントの映像をそれっぽく再現できている=模倣力がある
はたまた
恐れず怖がらず、堂々と作品を作っている

のどちらかな気がします。

つまり、初心者が「センスがあるように見える」か「センスがない気がする」かは、
その人が今できることをただひたすらやっているかどうか
それだけの違いで決まってくる気がしませんか?

センスとは、基礎ができて初めてプラスオンされるもの

では、フラワーアレンジメントにおける本当のセンスってなんでしょう?

にこはな講師中村が、栄光の一打で(笑)放った言葉が秀逸でした。

中村
センスなんてものはもっとずっと先にあるもの。
基礎のうちは関係ないのっ

そうなんです。

実はフラワーアレンジメントって奥が深くて難しいものなのです。
だから、まずはやり方をしっかり身に着けることが大事。

きれいに作るための基本が理解できてから初めて、センスが必要なステージになるのです。
その基本の理解というのは、応用できるだけの知識と技術のこと。

例えば、数学の公式を丸ごと覚えても、発展問題は解けませんよね。
その公式のでき方とか意味するものをしっかり理解していないと、応用はできないのです。

基本をしっかり身に着けて、さあ、ここからはセンスの勝負☆
と行きたいところですが、そのセンスも実は「才能」とはあまり関係ないかもしれません。

基本は覚えた! おっ降りてきたぞーっ。これこれ~
なんてことはあり得ないじゃないですか。

じゃ、センスって何? というと、
センスというのは、実は「模倣するチカラ」なのではないでしょうか?

いろいろな人の作品をたくさん見る。
自分でお花に寄り添っていろいろなデザインを作ってみる。
はたまたお花以外の美しいもの・変わったものにふれる。

そうやって、デザインのパターンの引き出しをたくさんたくさん作るのです。

愚直にそういうことを繰り返していくと、
端から見たあなたは「ものすごくセンスのある人」になっているはずなのです。

センスって何? のまとめ

結局、センスというものは天から降ってくるわけではなく、神から選ばれし者のみが持って生まれたものでもなく・・・

努力のたまものなのです。

同じ努力といっても、器用な人もいれば不器用な人もいるかもしれません。
それによって自分の満足できる域に達するまでにかかる時間は様々です。

でも、“好きこそものの上手なれ”です。

ちなみに、にこはな講師の中村は、どちらかというと不器用ないタイプです。

彼女の現在のテクニックは、不器用ながらも努力を重ねて出来上がったものだし、
30年近く重ねてきたお花の経験=引き出しのたまものです。

不器用でセンスが身につくまで時間がかかるタイプの場合は、実は「同じような不器用な人に教えることができるようになる」という神様からのギフトがあります。

きちんと基本を教えてもらえれば、不器用な人でも効率的にテクニックを身に着けることができます。
そういう先生と出会えれば、大丈夫です。

どんどんお花と触れ合って、センスを磨いていきましょう。

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