「今日は、どうしますか?」
「田植えで作ります!」
(注: 田植えとは自然植生的な手法のことです(笑)
「じゃあ、やってごらん」
・・・・・
「やっぱり無理そうなので三方見で作ります!」
にこはなのキッズレッスンでは、こんな会話が行われたりします。
多くの子供のためのフラワーアレンジメントの教室は
「個性を大切に」
「植物との触れ合い」
を大切に指導していると思います。
でも、それだけではちょっと足りないかな、というのが私たちの考え。
「新しいことを知る」という喜び
とか
「チャレンジするこころ」
とか
「自分で考え、自分で気づく」
そういうところも大切だと考えてレッスンしています。
今回は私達が子どもたちとのふれあいから感じること、自分たちの役割だと思っていることについてお話します。
お子様にお花を習わせてみようかな・・・と思っているお母様方の、教室選びの参考になったらうれしいです。
にこはなのキッズフラワーアレンジメントとはどんなことをしている?
冒頭の会話は、とある日のキッズレッスンの始まりの時に交わされたものです。
にこはなのキッズレッスンは
お花の取り扱い方やハサミの使い方などを中心に教え、お花って楽しいなって感じてもらう「はなはじめ」レッスン
からスタートして、
フラワーアレンジメントの基礎の基礎のみ教えて、最低限のルールを守りつつお花が楽しめるようになる「はなあそびレッスン」
と進んでいきます。
その後に、よりアレンジメントらしくなるように、さらにいろいろな知識を無理のない範囲で教えているのが「はなまなびレッスン」と進みます。
このはなまなびレッスンでされているのが、冒頭のような会話。
目的をもってお花と向かい合って、自分で気づいて修正する、そんなことが小学4年生でできている子もいます。
もちろん、その子その子で成長速度も、向いていること、伸ばしてあげたほうがいいことは違うので、無理にみんなに同じルートで成長していくわけではありません。
中学生になる辺りで急にグーーンと伸びてくる子もいます。
「うまくなりたい」という意欲がある子には、さらに大人向けのコースを案内することもあります。
成長曲線って、右肩上がりではないんだなぁ。。。としみじみ思います。
フラワーアレンジメントのレッスンだけど教えているのはお花のことだけではない
そんな具合にフラワーアレンジメントの上達のための指導もしますが、それよりも大切にしているのは「体験」かもしれません。
今の子供達には、圧倒的に「経験」が少ないと思いませんか?
私達が子供の頃は、デジタルもないし、習い事もそんなに多くなくて、その代わり「暇な時間」がありました。
「つまらない」「何か楽しいことないかな」
って考えることがとても多かった気がします。
そうすると何かをしたくなり、その時思いついたことをいろいろとしてみましたよね。
その結果、叱られることも多々あったし、ちょっとしたけがをすることもありました。
でも、それによって得た知識って少なくない気がします。
レッスンを通して出会う子どもたちと触れ合っていると(大人で若い子も含め)、「こんなこともしらないのね」と思うことが多々あります。
簡単にいえば、セロファンテープを切る、という動作。
付いているカッター部分でうまくテープを切るためには、角度やどの方向に引っ張るか?ということが大切だったりします。
ただまっすぐに下に動かしてもなかなかうまく切れません。
太い枝を切る時。
ハサミを大きく開いて、根本にくっつけて切ったほうが切りやすいし、それでも切れなければハサミを強めに閉じて、枝の方をグリグリ回せば、切込みが入り、後は手でおれます。
そういう、支点力点作用点的なことは考えるクセがつかないと、ただ「できない」を繰り返すだけになってしまいます。
できない時に、どう工夫すればできるのか?を考えられるかどうかって、これからの人生のいろいろな場面で大事になっていくと思います。
物は上から下に落ちる、丸くするには?なんてことを、教科書の文字ではなく、体験として知っていれば、生きた知識として、成長していく過程で絶対役に立つと思います。
私達が暇だったからこそ、手に入れた体験からの知識。
今の子供達はあえてその機会を作ってあげることが大切だと思っているので、にこはなではレッスンを通じて、そんな知恵も与えています。
子ども向けフラワー教室の役割とはーまとめ
- お花と触れ合うだけで、優しい心が育つ
- まずは個性を大切にする
ことはもちろん大切ではあります。
でも、それだけで終わるのはモッタイナイなぁと思うのです。
にこはなでは、フラワーアレンジメントのレッスンを通し、
- フラワーアレンジメントの基本
- 体験から得られる豆知識
も授けてあげたいと思っています。
それぞれのキッズフラワーアレンジメント教室ごとに、大切にしていることがあると思います。
工作チックにして楽しめるようにしているところから、とにかく個性を伸ばすために自由を尊重しているところなど。
そこの教室が何を大切にしていて、あなたのお子様に接してくれているのか?というところに注目して、教室選びをするようにしましょう。