ありがたいことに子供たちのレッスンへのお問い合わせは、けっこう多いです。
年々、お母様方のお花の教室に対して期待していることも変わってきている気がします。
今どきのママさんたちは、とにかく情報収集が上手だし、きちんと価値あるものを見極め、価値を感じたものに対しては対価をはらうことにためらいがありません。
子供に目先だけのスキルや知恵をつけようと焦る感じはないし、長ーい目で見て、どんな風に成長してほしいか?をきちんと考えていらっしゃる気がします。
なかなか良い時代になったなぁ…と古い世代になってしまった私は感動しております(^^♪
さてさて。
今日はいつもは体験レッスンにきていただいて、なおかつ入会をご希望された場合にあることをお伝えしています。
それは、「にこはなのキッズレッスンでは、保護者様の同席・見学をご遠慮いただいています」ということです。
びっくりですか?
それにはきちんとした理由があります。
今回はその理由について説明してみようかな…と思います。
保護者様の同席・見学をご遠慮いただいている理由
もちろん、お子様の性質によっては、
- なかなかお母様と離れならない
- 場所みしり・ひとみしりなお子様である
という場合もあると思います。
そういう場合は、もちろん同席していただいてOKです。
ですが、少しずつ
先生に慣れ、
場所に慣れ、
レッスンに慣れ…
と様子を見て、離れていただいています。
どうして見学してもらわないようにしているか?わかりますか?
子供は無意識でお母さんに褒めてほしいと思っている
お子様というのは、とてもけなげなもので、もし口や態度で反抗的な態度をとる時期があったとしても、心の奥では
「お母さん・お父さんに、褒めてほしい。喜んでほしい」
って思っています。
それは、誰かに守ってもらわないと生きていけない子供に備わる、ある種の生存本能でもあるので、あって当然のことなのです。
なので、レッスン中見られていると、
お母様が喜ぶのはどういうのだろう?って考えてしまったり、
普段から「これがいい」とお母様方が口にしている価値観を子供ながらにとらえて、それに合ったものにしたいと思ってしまったり、
ほめられた経験のあるものを何度も作ろうとしてしまったり
することが多いです。
そうすると、お花を見て浮かんだ
「こう見えるからこうしたい」とか「ここにいてほしい」
という、お子様だからこその素晴らしい自由な発想が失われてしまいます。
小さな子供が思いつくことは、時には大人の私たちから見たら
「どうしてこうしちゃったの?」
「もっとなんとかならなかったの?」
って言いたくなってしまうことは多々あります。
なぜか私たちは、大人になった自分たちの「美しいもの」「完璧なもの」の感覚を、まだまだこれから伸び放題の小さな完成に当てはめてしまいがちです。
でも、子供の目には、わたしたちの見えていない「何か」があって、その子供たちにしか見えない可能性の芽が少しずつ育っていくのだと思います。
お花というツールは、イレギュラーなお花や葉っぱが出てきたり、びっくりするような形に茎が曲がっていたりと不定形であるからこそ、そういうキラキラした可能性の芽を育てるのはとてもぴったりなものだと思うのです。
私たちはお花というツールを使って、その芽を大切に大切に育ててあげたいな~と考えています。
なので、保護者様の方には見たい気持ちをぐーーっと我慢していただいて、お子様たちには好奇心全開でマイワールドを、作ってもらいたいのな~と考えています。
お迎えの時には素敵なのできたね、とひたすら褒めてあげてほしい
レッスンが終わったら、お迎えに来ていただきます。
保護者様の顔をみたら、きっとお子様は誇らしげに作品を見せてくれると思います。
その時はどうか、思いっきり褒めてあげてください。「良い」「悪い」のジャッジメントはせずに。
間違っても「どうして〇〇?」って質問したり、「いつもこうするよね」とか言わないで上げてほしいのです。
どうして?って聞かれたら、お子様は「何かいけなかったのかな…」と思ってしまいます。
「いつも」って言われたら、間違えちゃってるのかな?って思ってしまいます。
たまーにあることですが、何回か同じようなデザインを作り続けることってあるのです。
それは「それができるようなった」という嬉しさなのでしょうね。
同じようなものを作り続けたとしても、きっと飽きます。
他の方の作品を目にする機会があったりすると、刺激を受けて、また作風は変わっていったりするものですから、その時まで一緒に見守ってあげましょう。
体験レッスン時には、しっかり見学してくださいね
もちろん、体験レッスンの際は同席OKです。
レッスンの様子を見学して、お子様にとってベストな環境かどうか、しっかりジャッジメントしてくださいね。
ただ、土日のお昼前後の体験は、どうしても混み合います。
生徒さんが来ては帰り…となりますのでどうしてもご案内がバタバタしてしまうことも。
実際に通っていただくという事になれば、いつのレッスンでも大丈夫ですが、体験レッスンでしっかり見極めたいという場合には、平日が一番ですが、土日なら夕方以降がおすすめです。