日本橋での花束レッスン。
0期生さんは次のアドバンスレッスンに進んでいます。
そして、1期生の約1年半の初級レッスンが修了します。
長いようであっという間の時間でした。
そして、何よりも生徒さんたちの驚異の成長ぶりが・・・素晴らしいのです。
束ねるの慣れる段階でつまづいてしまった人もいれば、デザインして束ねるにつまづいてしまった人もいます。
でも、先生からのアツい指導や周りからのちょっとしたアドバイス、他の仲間の様子や作品から得た気付きを自分の中に吸収し、咀嚼し、どんどん成長していきました。
もはや全員が、巷のお花屋さんよりずっと上手に束ねられるのではないかと思うぐらいに成長しました。
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ん!?
もしかして、このレッスンはお花屋さんで働く方にも有効なのでは?
と私は気づいてしまったのです。
もしもあなたがお花屋さんで働いていて、
- 花束を作ることに自信がない
- 花束の作り方をしっかり学んでみたい
- 花束ブーケを自分の経営するお花屋さんのウリにしたい
のでしたら、ぜひ今回の記事を読んでみてください。
もちろん、花束ブーケレッスンが気になっていたけど、どんなレッスンなんだろう?と気になっていた方にとっても、レッスンの全体像が分かると思うのでぜひ。
理由1: 大手町のオフィス街で花束が大人気だった店舗の店長経験者が先生
レッスンを行っている中村は、はるか昔ではありますが、某大手生花店の大手町のオフィスビル店舗で店長をしていました。
オフィスビル街では、月末になると送別の花束の注文が入るのですが、当時、その店舗では月末の注文が100ぐらい、年度末である3月なら300以上入ってくる人気の店舗だったのです。
そこの店舗がたまたま便利で周りにたくさんのオフィスがあったというわけでもないし、逆にお花屋さんが他になかったというわけでもありません。
結構遠くの方もわざわざやってきて注文をくださるほどの、ご指名店舗になっていたのです。
というのも、彼女が店長時代だったそのお店で作られていた花束は、世間によくある束ねただけの花束ではなかったんですよね。
デザインをかけたデザインブーケというもの。
一般的に、お花屋さんというのは「少ない予算で大きく見える」ことを求められることが普通ですよね。
でも、中村のいた店舗では、スタイリッシュな花束を提案していました。
当初はやはり、「少ない予算で大きく見える」ことを求められたようですが、それに応えて作った花束とスタイリッシュなデザインブーケを両方作って、「どちらが良いですか?」と尋ねたそうです。
そうすると、ほぼ全員がデザインブーケを選択したそう。
一度その魅力を知ってもらえてからは、注文がどんどん増えるようになったのだそうです(武勇伝笑)
ですので、にこはなの花束ブーケの最終ゴールは、デザインブーケです。
もしこれができるようになったら、間違いなくお花屋さんにとっての武器になると私は思っています。
理由2: お花の束ね方を繰り返すことから始める基礎レッスンがスゴイ
実は今回の花束ブーケの長期レッスンは、初めての試みでした。
世間のブーケレッスン、花束レッスンは、素敵花材を用意して、束ねる時間を楽しむというものがほとんどだと思います。(ウェデイングブーケレッスンは別ですが)
束ね方みたいなものを教えてはくれると思うのですが、正直、数回のレッスンでなんなく手が動かせるようには、ならないのです。
にこはなでも過去に楽しむことをメインにした花束ブーケレッスンをしていましたが、実際、手元の動きが身についた方はいないのではないかと思います。
というのも、お花の茎をしっかり持ちながら、デザインをしていく・・・というのは、なかなか大変なことなのです。
束ねるときに持つお花の茎の部分と言うのは、想像がつくかと思いますが、植物である以上、頑丈ではありません。
でもしっかり握らなければお花を落としてしまいますし、デザインが崩れてしまいます。
なので
- 潰れてしまうので握りすぎてはいけない
- お花を落としてはいけない
- デザインを崩したくない
という3つの気持ちで体に余計な力が入るので、手だけでなく肩も疲れてガタガタガクガクになります。
なので、今回のコースでは「束ねる」に慣れるまではひたすらそこに集中してレッスンします。
レッスン時間は2時間なのですが、時間内で束ねては崩し、また束ねては崩しを繰り返します。
もちろん、そのときには持つときの姿勢、見る時の角度、確認の仕方までお教えしています。
そこでしっかり持ち方だけでなく、植物を束ねるのにちょうど良い強さなどが身についていきますので、後半のデザインレッスンのときには、肩にも手にも力を入れすぎずに、デザインの方に集中する事ができるようになっています。
理由3: お花が最も美しく見えるデザインを学べるから花束・ブーケの価値が上がる
色味を抑えてお花の可愛さを封印した笑、お花さばきをメインにしたレッスンが終わったら、次のステップ、中盤のレッスンはデザイン力を上げる、です。
ここでは、アレンジの基本のレッスンを入れます。
というのも、このレッスンが目指すのは、ただ束ねて顔をそろえるだけのブーケではないからです。
お花それぞれの魅力をきちんと活かす、ということを学ぶには、にこはなの「花こころマスターコース」のレッスンの一部を取り入れ、花姿を活かすことを知って貰う必要があるからです。
アレンジメントというのは、オアシスを使用しますので止まる世界です。
一方、花束ブーケは握りつつデザインしていくわけですから、一ついじると気づいたら他の部分が崩れてしまうものです。(実は、簡単にもとに戻るのですけど、そこにいたるまでは時間がかかります)
なので、止まる世界で「きれいに見えるデザイン」「花姿を見てデザイン」を目に焼き付けていただきます。
お花には向きがありますし、茎はまっすぐではありません。
一焦点だからこその限界を知りつつ、お花たちを自在に操れる環境で、あなたの中のデザインのひきだしを増やしていきます。
理由4: その季節ならではの花材で花材の特性を学べる
いよいよレッスンも架橋に入った後半のレッスンは、すでに手元は安定し、お花の姿を活かす事もできるようになっています。
ここで季節感たっぷりの花材=ちょっとクセモノもいる花材のセレクトになっていきます。
それらの花材のお手入れの仕方のプチ情報を交えながら、花材の処理からレッスンが始まります。
あなたはこれまでお花たちそれぞれがもつ特性について、着目したことはありますか?
「この花材はもちが悪いな」とか「すぐ折れる」とかは気になると思いますが、個性・特性までは気にしたことがないのではないかな・・・と思います。
にこはなでは、このお花の持つ特性、茎の動きや顔の大きさ、お花部分の重さ、そしてお花部分の重さと茎の強さのバランスなど、そういうことを確認することが、動きのあるデザイン、お花たちそれぞれが輝くデザインには必要だと思っています。
なので、そういったことを確認してそれぞれの個性や特性にあったデザインを学んでいただいています。
自由にやってみて!では思いつかない、プロだからこそのデザインです。
それを繰り返すことで、「この花材ならこのデザインで行けそう」が見えるようになっていくわけです。
花束ブーケレッスンが自信を持って働きたいお花屋さんにもおすすめしたい理由 まとめ
こうして一年間のレッスンが終わったときには、プロ!?と思えるぐらいの素敵な花束ブーケが作れるようになっている、というわけです。
おさらいしますと、おすすめポイントは
- 「神の手」なんて言われた花束が人気のお花屋さん店長経験者が先生であること
- 花束を作る基礎、握りかた・力加減・姿勢・見るポイントなどがしっかり身につく
- お花の姿を生かしたデザインの引き出しが増える
- お花の特性を知り、それにあったデザインが学べる
といったところです。
さらに、まるで部活のように仲間と夢中になってお花と向き合い、切磋琢磨する時間は、これまた気持ちが良いみたいです。
周りの人たちの作品を見るのも、デザインのひきだしができますし、気づきも多いようです。
あなたがもし、今お花屋さんで働いているけど、あまり親切に教えてもらえる時間がなくて自信が持てなかったり、夢見てお花屋さんを始めたけど売上が思った通りに上がらない、などに当てはまるなら、一度体験レッスンにいらっしゃいませんか?
あなたが持っている花束やブーケのイメージが、ガラっと崩れるかもしれません。