小さなころの将来の夢というと出てくることがある「お花屋さん」。
大きくなっても女子はお花が好きな方が多いですよね。
働くなら、お花屋さんで働きたいなぁ。
という声をよく聞きます。
そして、
という声もよく聞くのですが…
資格を取らなくても大丈夫ですよ。 ←ここ大事!
たくさんの不安、たくさんの疑問がわくでしょう。
都内の店舗で店長を経験した中村が断言します。
お花屋さんで働くために資格を取ろうなんて考えなくてよいです。
むしろその資格が邪魔になることさえあるのです。
では、なぜ資格は必要ないのか?についてお話しましょう。
なぜでしょう?お花本人より、こういうつぼみのふさふさの方が気になってしまいます(笑)
他の仕事で考えてみよう。資格が必要な仕事って?
まずは、この疑問から。
例えば、みなさんが
レジの仕事をしたいと思って求人に申し込むとき、レジの勉強しますか?
たぶん、しないでしょう。
はたまた
バーで働きたいと思ったとき、カクテルの勉強を積んでから応募しますか?
たぶん、ほとんどの人がしないでしょう。
そう、実際に働くことになってから、現場で学んでいくものですよね。
お花屋さんもそうです。
では、逆に資格がないと働けない職業って?
弁護士とか危険物を取り扱う仕事とかお医者さんですよね。
いわゆる専門知識が必要で、それを持っていないと対象となる相手の人生や命に深刻な影響を及ぼすもの、という感じのものですよね。
そういう資格が必要な職業の場合でも、資格を持っていることがその仕事に就くための最低限の条件でしかなく、その職業についてから、やはり経験を少しずつ積んでいって初めて、”その職業に就いている” という状態になれるのではないでしょうか。
このように、必ず持っていなくてはならない資格というものは、その職業に就くために必ず必要となるものであり、それ以外は採用条件に「資格を持っているもの」と明記していない限りはもっていなくても大丈夫ということになりますよね。
必要なのは「やる気」! 少しずつ学んで、腕を磨いていくもの
何もわからずに働きにいっても、何もできないじゃない?
役立たずだもの、雇ってもらえないわ。
そんな風に不安を感じる人もいるでしょう。
にこはな講師 中村は、裸一貫で東京に出てきて、日比谷花壇に入社しました。
その時、持っていたのは「やる気」と「体力」のみで、もちろん資格なんて持っていませんでした。
ですが、いきなり配属されたのは某超有名老舗ホテルの会場装花を担当する部署。
そこは、一番忙しい場所と言われていたところで、一日にものすごい数のテーブル装花が作られては運ばれ、撤去してはまた作り・・・の繰り返しでした。
働いている人はみんな手いっぱいで、丁寧に教えてもらえる時間なんてありません。
ざっくりと教えてもらい、あとは先輩の作る様子や作品を見て自分で習得するしかなかったのです。
これは極端なお話かもしれませんが、入ってからある程度教えてもらい、後は自分で見て感じて訓練を続けるもの、というのは今でもどの仕事でも同じだと思います。
ちなみににこはなの生徒さんの娘さんで、やはり経験もなく、憧れでウェディング専門のお花屋さんに飛び込んだ人がいらっしゃいます。
自分の実力のなさを嘆きながらもがんばっていて、「使用済みのお花でいくらでも練習していいよ」と言ってもらえるそうで、がんばって練習していましたよ(^^♪
また、うちの近所の小さなお花屋さんでは、新人さんが丁寧に教えてもらっている姿をよく見かけます。
パートで働こう! という場合には、激安のスーパーなどのチェーン店のお花屋さんより、まずは個人経営のところの方がオススメです。
激安のところはその分人件費も削らなければならないので、店番は一人だったりして、教えてもらう事すらできなかったりするようです。(求人の際には「教えるから未経験可」とあったのにもかかわらず、です)
しっかりと育てていこう、という気持ちのあるお花屋さんをかぎ分けて働きましょう。
お花屋さんの店長として採用したかった人材はこんな人でした
お花屋さんで実際に働くときに必要な知識や技術というものは、それほど多くはなかったりします。
もちろん、働く場所によって、必要なものは変わってきますが。
そして、そのお店に必要な知識ややり方というものはある意味ローカルルール。
そのお店そのお店で守らなければならないルールもそれぞれですし、大切にしていることも違っていて当たり前ですよね。
それなのに、自分が学んできた場所のルールに自信を持っていて、「これはこういうものだ・こうなはずだ」という強い思い込みがあると、うまくそのお店のやり方になじめないことになってしまう恐れもあります。
にこはな講師 中村が店長をしていたころ、お花屋さんにあこがれる女の子がたくさんやってきたそうです。
その時の採用のポイントは何かというと、やはり「やる気」と「素直さ」でした。
もちろん、資格を持って応募してくる子も少なくなかったようですが、そのことにプライドを持っているタイプだと、逆にやりにくくなることも多いので、資格の有無は考慮しなかったそうです。
どこかで学んできて、自分の中に確固とした何かを持っているよりも、むしろ素直にそこのやり方を吸収して、学んでいこうとすることの方が大事だったりするのではないでしょうか?
「やりたい気持ち」と「素直な気持ち」をしっかり持って、がんばることの方が絶対大事!!
だとにこはなは考えてます。
注:上記の意見は私見です。それぞれの立場でいろいろな意見があるかと思いますが、ご容赦くださいませ。