フラワーアレンジメントを習い始めたという時や体験に行ってみようかな♪ となったとき、事前に勉強しとこう!って思ったりしていませんか?
そんな時、インターネットで”フラワーアレンジメント 画像”といった感じに、画像検索してしまう事、ありませんか?
初心者だから不安だし、勉強しておかないと…という気持ちはわかります。
でも、にこはな的には、”フラワーアレンジメントの構造”を理解できていない初心者の方には、画像=平面のフラワーアレンジメントは見過ぎないことをツヨクおすすめします。
実は、平面の画像で勉強することは危険だったりすると考えています。
私たちがなぜそう思うか?の理由について解説してみますね。
理由1: “フラワーアレンジメント”で検索して出てくる画像は商品としてのフラワーアレンジメントであることが多い
まず、「フラワーアレンジメント」で検索して出てくる画像は、いわゆるギフトフラワーである事が多いです。
ギフトフラワーというのは、その名の通り「人に贈るための花」です。
なので、(価格にもよりますが)ころっと丸い形が多いです。
構造が読めない初心者の方がその画像を見たあとに印象に残るのは、平面でわかることのみ。
「丸い外枠のかたち」
「色がバランスよく配置されている」
といったところでしょうか。
そして、ギフトとしてより価値のあるものに見せるためにはボリューミーである必要があります。
そのため、撮影用に向くように挿してあることが多いです。
それはどういうことか?アイドルというと、アイドル雑誌の表紙の笑顔のように、それぞれのお花が競い合うように顔を正面に向けて並んでいたりします。
その「すべてのお花の顔がこちら側をしっかり見ている」というのも印象に残ることが多いので、「そうしなければならないもの」として認知してしまいがちです。
フラワーアレンジメント初心者の方がやってしまいがちなアレンジとは?
画像でしっかり予習をした結果、
というイメージがインプットされています。
そういう方が、にこはなの体験にいらっしゃった時に作りがちなアレンジの作品を模倣して作ってみました。
なかなかうまくできたも♥
では、横から見てみましょう。
わかりますか?
前からはそれなりに見えても、横から見ると、スカスカで、お花が給水スポンジの前半分にだけ入っています。
そしてすべてのお花が花首をそろえて前を向いていますね。
このアレンジメントはある意味、立体であって、立体ではないのです。
本来、このタイプのアレンジメントは「三方見」(人によっては一方見とも言います)というスタイルで、前だけでなく、横から見ても美しく見える作品であるべきなのです。
前から見た時が一番美しいのは大事ですが、左右の横から見た時も吸水スポンジが丸見えにならないようにお花を配置しなければならないのです。
にこはな講師が同じ花材で挿しなおしてみたらこうなります
前出のアレンジメントを、花材はそのまま(ですが、数は違います。逆にちょっと少なめになりました)で、挿しなおしてみました。
横から見ると
どうですか?
横から見ても、きちんとお花が入っていますよね。
(こっちも好き~という人もいるかも(-_-;)
横から見ると、フラワーアレンジメントがいかに立体造形物か?ということがわかりますね。
画像は平面であり、リアルなフラワーアレンジメントはもちろん立体です
子供のころにやった、積み木はいくつ?の問題覚えていますか?
ぱっと見には4つしか積み木は見えませんが、実際には5つありますよね。
実際に箱を積んだことがあるからこそ、見えないところに1つあるということがわかり、答えの5つにたどり着けるわけです。
それと同じように、初心者の方は経験が少ないので、お花に隠れて見えない構造の部分を想像できません。
そうなると、平面のままで見える部分のみしか情報がないのですから、花首が横に並んだものとしか認知できないでしょう。
つまり、平面の画像からは、大体のかたちと色の配置の具合やお花のお顔の並び方などしか情報として受け取れないはずなのです。
フラワーアレンジメントの構造を知ってからだと、画像を見ただけでも、これはこうなっているんだな、とかわかるようになります。
そうなったら他の方の作品を見るのも良いかもしれません。
その時にはこれまでには想像できなかったことがよくわかり、「これは撮影用だな」とか「○○の技術を使っているな」とか見た目だけではない情報を得ることができるはずです。
フラワーアレンジメントを習おう!と思った場合に大事なことはこれ!
フラワーアレンジメントはお花を挿すだけだから、本来は難しいものではありません。
そんなイメージが強いからこそでしょうか。
ある程度できて当たり前のはずだから、予習しておかなきゃ!
と思うのかもしれません。
でも、あなたは「習いに行く」のだから予習なんて必要ないのです。
それよりも、レッスンに用意されたお花たちとしっかり向き合い、その姿や色をみて浮かんだインスピレーションを大事にする方が、絶対良い作品が作れるようになります。
初心者なのだからできなくて当たり前。甘えてください。
「教えてください!」という気持ちでいることが、うまくなる近道かもしれませんよ~
今日もステキなお花生活を♪