にこはなのレッスンで、大人にも子供にも必ずやってもらっていること。
それは、途中途中で「下がって確認」。
「下がって確認」をしないで作ったフラワーアレンジメントは、実はバランスが取れていなかったりする危険があるのです。
だまされないで! お花特有の”アレ”があなたを惑わせているのです!
例えばブロックや積み木で何かを作ろうとする時って、ちょっと下がって全体の確認しませんか?
ブロックや積み木は、ただの色のついたカタマリですよね。
だから、「今形作っているところが全体のどこにあたるのか?」「大きさ、形が適しているか?」を確認したくなるし、「他にどこ部分をどうすれば、全体的に見た時に目標とする形になるか?」ということに集中することができるわけです。
お花はというと、もはやひとつひとつがかわいくて、ある意味1本ですでに完成されて美しいもの。
そこに気を取られると、気づけばとても恐ろしい罠にはまっているのです!
「かわいい~」とかわいさに心が躍ってしまうと、
あー。これもかわいい。
あーーっこれもいいわ。
なんて、ちょこちょっと小さい世界で作り込みたくなりますよね。
「お花は1本で完成された美しさがある」ことに目が奪われていると、
これを隣に置いてみたら・・・うーん。
ここにあったら? おかしいかぁ・・・
といった感じに、どう組み合わせてもむしろその美しさが損なわれる気がして、どうしてよいかわからなくなったりします。
でも、、、、ちょっと待って!!!
あなたが今見えている世界はこんなに ↑ 狭いんです。
今見えている狭い世界で作り込んでも、離れて見てみれば些細なことだったりするのです
では、下がってみましょう。
どうですか?
あなたがこだわっていた、はたまた気に入らなかった部分、気になりますか?
こうやって離れてみたら、とても小さなコトだったように感じませんか?
そうなのです。
お花は、そのかわいらしさ・美しさゆえに惑わされ、視界が狭くなり、小さな世界に固執してしまう危険な子なのです。
それゆえに「お花たちを組み合せて、まったく別な素敵なものを生み出そうとしている」という、フラワーアレンジメントの本来の目的を見失ってしまうのです。
お花のかわいさ・美しさをみないフリして下がって確認! の心を忘れずに
お花は本当にかわいいし、美しいもの。
でも、お気に入りの花材に出会ったときこそ、要注意なのです。
このかわいさに騙されないぞ! と心を鬼にして、下がって確認をきちんとしましょう。
フラワーアレンジメントはどんなに時間をかけて作り込んでも、離れて見てみれば些細なことだったりします。
離れて確認を繰り返すことで、大きくざっくりバランスをとる目が養われるのです。
それがきれいなフラワーアレンジメントが作れるようになる近道だと思います。