ちょっと前までは、お花を習わせたいって思うご家庭は本当に少数派でした。
そりゃあ、そうですよね。
スイミングやく〇んや書道。ピアノ。
限られた予算や時間の中で、学校の学びに直結する習い事を優先したいというのは当然です。
ところがです。
ここ1、2年、にこはなへのお問い合わせがものすごく増えてきている印象です。
毎月のように体験のご希望をいただいていて、私たち自身が「何が起こったんだ?」という感じで、「これだ!」という理由はつかめていません。
ただ、「お花を活けるテクニックが身につく」という、お花の教室そのままの目的はもちろんあるのだと思うのですが、何かそれとは別の期待をもってくださっているようなそんな雰囲気は感じられます。
実は、私たちのキッズアレンジメントレッスンに対する姿勢は、教室を始めてからずっと変わっていません。
そのあたりから、キッズのフラワーアレンジメントの人気についてひも解いてみようと思います。
子供でも本格的に教えてくれる習い事を探していました
キッズフラワーアレンジメントに通ってきてくれているあるお子様が、体験レッスンにいらした先のお母様の言葉が印象的でした。
にこはなさんはこどもでもしっかりやらせてくれる、というのが魅力でした
聞けば、お子様は理解度が年齢以上のものがあって、特にクリエイティブなことが得意。
そこを生かして伸ばしてあげられないか?といろいろな習い事を探していらっしゃったのだそう。
世の中のほとんどの習いごとは大人が対象ですよね。
私も娘の不登校時代、なんとかレッスンを受けられないか?と、いろいろなところに問い合わせてみたことがあります。
もちろんあっさり断られましたが(;゚ロ゚)
その点、フラワーアレンジメントの世界は、最近はキッズ向けのクラスがあるところが多く気軽に始められるジャンルではあります。
でもですね。その中身はというと・・・
見本に従って、グループで一斉に作品を作り、
「みんな上手にできましたね~」
と総評しておしまい。
というところがほとんどだと思います。
(大人のレッスンもそんな感じのところが多いですが…)
年齢によってクラスを分けられたりレベルを分けられたり。
でもね。本当にそれでよいのでしょうか?
教える人間はその子の個性や理解力を見て育てることが大切
菊池の娘も実際の年齢と頭の中の年齢にギャップがある子でした。
だから、「子供を年齢で分けること」には反対派。
理解力がある子はそれに合わせてどんどん成長したいって本人は思っているから、
それを尊重してあげればもっともーーっと伸びていくことでしょう。
それに対して「子供だから」と制限をかけることはもったいないです。
反対に発想が豊かな子はゆっくりとそれをはぐくんであげた方が絶対良いので、
「教える」という行為をしてしまうと一番良いところをつぶしかねないのです。
それぞれの個性や理解の度合いを見て、教え方や教えるスピードを変える、というのは、大人にも子供にも大事なことだと思うのです。
教えるという仕事を選んだ方たちには、「子供だから」という偏見をなくして、子供たちの”チャレンジしたいという気持ち”を受け入れてあげてほしいなぁ、と思うのです。
キッズフラワーアレンジメントはどんどんレベルアップします
ちなみににこはなのキッズフラワーアレンジメントレッスンは、
そのあたりを見極めてレベル分けをしています。
でも、間違えないでほしいのは、「レベル=うまい下手」ではないということ。
その子の今の理解力・発想力ではこのクラスが一番伸びる!
そういう視点でクラス分けをしています。
HP上での案内は「はなはじめ」と「はなあそび」の2つですが、実はその上にまだクラスがあります。
「はなはじめ」と「はなあそび」コースは、
お花の取り扱いになれること
フラワーアレンジメントにおいて絶対に守らなければならないルールを知ること
を目的としていますが、基本的に楽しくお花と触れ会うことを大切にしています。
「はなあそび」コースで身につけてほしいことができるようになって、なおかつ
先生のアドバイスを聞いて「やってみよう」と思う気持ちが育った
本人のもつ理解力の度合い
「自由にやりたいの」という気持ちから「上手になりたい」という気持ちの変化が見られる
そういう場合には、「ジュニアコース」への進級を提案させていただいています。
ジュニアコースは、「お花が好き」「お花とふれあうと楽しい」という気持ちを大切に、少しずつテクニックやコツをちりばめて行きます。
正直、大人顔負けの作品を作れる子たちもたくさんいます。
どんどん上手になっていく子供たち。
これから先が楽しみです。
子供のためのフラワーアレンジメント教室 にこはながたくさんの方に支持されているわけ まとめ
つまり、「一通りできる子がベスト」ではなく、「個性を大事にして、これならできる」を伸ばしていくことで育つ個性や人間力が大切だという世の中の流れがあり、にこはなの子供たちのためのお花の教室のコンセプトに惹かれてきてくださる方が増えていると思われます。
つまり、
個性を伸ばして、自己肯定感を育てたい
とか
好きなものを通して、解決する力や生きる力を育てたい
という、”今現在のお子様をどうするか”ではなくて”、大きくなった時にどういう人間になってほしいか? “というロングスパンでお子様の習い事を考える、賢いお母様方が増えたのだと思います。
この子たちが大きくなった時、どんな素敵な女の子になるんだろう?と楽しみにしながら、その一部を担える幸福を感じているのでした。