最近ありがたいことにキッズレッスンのお問い合わせが増えています。
みなさまの子育ての価値観に何か変化があったのでしょうか???
どちらにしてもとても良い傾向だと思います。
子供たちが自然に触れ合う機会も時間もググッと減っていますからね。
何か”大切なコト”を学べずに大人になってしまうのではないか? なんて老婆心を持っていますもので(;’∀’)
今回は「おうちにお花を飾ってある暮らし」が子供たちに与える影響、そして子供たちが「お花と触れ合う機会を持つこと」の大切さについて語ってみたいと思います。
親子でフラワーアレンジメントレッスンをして見えてきたこと
数年前、お母さんがブーケレッスンにいらっしゃって、その時に息子さんもキッズレッスンにチャレンジ、ということがありました。
息子さんがレッスンに来るのは何回目だったかな。。。おそらく2,、3回目ではなかったかと。
その作品がこちらです。
のびのびしてなんだかキモチよくないです???
自然にそこにある感じで、吹いてくる秋の風を感じられませんか?
にこはなが大切にしている「花を花らしく」がきちっとできています。
デザイン的には粗削りかもしれませんし、一般人から見たら適当に挿しただけじゃないの? なんて意地悪に考える人もいらっしゃるかも?
でも実はですね、プロからみると意外にデザイン的になかなかなのです。
中村の宇宙語でいうところの、ぎゅっとしめてぱってやつです(それって何?って感じですよね(笑))
もちろん、フラワーアレンジメントの基本ルールである、「足元をしっかりうめる」もクリアしています。
おうちでお花を飾っているか? どんなものを飾っているか? がその人のお花に対するイメージを決める
普段暮らしている環境や目にしているものが作風に大きく影響します。
時にお花などが飾ってあるおうちだとそのデザインに大きな影響を受けます。
花瓶にお花を飾っていれば、足元すっきりの一焦点にすることが多いですし、
もりもりのギフト的なアレンジメントが飾ってあったり、お花屋さんのお花をよく見ている子でしたら、もっこりした色の塊にするでしょう。
また、活け花を見かける機会が多ければ枝の流れやお花の向きなどに動きのあるアレンジメントにすると思います。
ちなみにその男の子のお母さんの作品はこんな感じです。
やっぱりふわっとしたナチュラルなものが好きな方でした。
この方もきっと、自然いっぱいの場所で育ったか、小さい時におうちで花瓶に飾られたお花を見てきたのではないでしょうか?
はたまた、ナチュラルなものが好きで気が付くとじーっと足を止めてみている、そんなことをしていたかもしれませんね。
最近の子は、ぼーーーっと自然を眺める時間もないし、学校の帰りに雑草を摘んで帰ることも少なくなってきているのではないでしょうか?
そうするとどうなるか?
「お花や葉は生きていて、土や水がないと枯れてしまう生き物である」という当たり前の感覚が育たなくなってしまうのではないかと危惧しています。
知識としてはちゃんとあるんてす。
理科で習いますから。
でも、知識として知っていることと、リアルに体感しての知っていることって、同じ「知る」でもまったく違うことなのだと思うんですよね。
「お花はきれいな物体である」という感覚しかないと、巷にあふれるギフトフラワータイプのような、お花を色のパズルとしかとらえられず、花らしくない飾り方をする子が増えてしまうのかな。。。と思ったりします。
“花を花らしく活ける”フラワーアレンジメントを学ぶ・飾ることで得られることって?
にこはなのレッスンって、大人もこども問わずとにかく”花を花らしく活ける”がテーマです。
なので、お花がとにかく「生きている」感じがするデザインを教えています。
こういうタイプのお花がおうちに飾ってると子供たちにどんな影響があるか? というと、おそらく
- “お花は生きている”という当たり前のことが身につく
- 自然に生えているお花の姿がインプットされる
(全員が顔をそろえてこっちを向いて咲いているわけではないことに気づく) - 必ずしも正面を向いて「見て~」と主張してくるお花の顔がキレイなわけではなく、横顔もちょっと下を向いている姿もイイ!と気づく
- 生き物だから折ってしまえば傷がつくし、枯れてしまうことがわかる=大切に扱う所作・心が身につく
- ふわふわ・つるつる・ざらざら・とげとげといろいろなさわり心地があることを知ったり、葉脈や道管の存在に気づくこともあるかも。
なんて効果があるのではないかと思います。
だから、子供さんがいらっしゃるお母さんにはぜひおうちにお花を飾ってほしいなぁ・・・と思うのです。
もちろん、子供たち自身が学べば、デザイン力とか表現力とか、空間認知能力とか・・・いろいろなことを知り、身につくことでしょう。
(ちなみに、にこはなの子供たちは作品を包む・袋にうまく入れる、なんてスゴ技も身についています(笑))
お花のある暮らしから得られるものってたくさんあるよ。のまとめ
おうちに自然を切り取ったようなお花が飾るということは、ただのインテリアという役割を超えて、子供たちにたくさんの学びを授けます。
自然とふれあい、自然から学ぶことが少なくなってきた今だからこそ、身近に植物があり、「生き物であることを体感させる」という経験は、子供たちの将来にとって大きな宝物になるんじゃないかな、と思います。
おうちに当たり前のようにお花がある暮らしを広めていきたい、それがにこはなの夢です。