「上手になります!」をウリにしているにこはなですが。
みなさんは、「上手になる」ってどういうことだとイメージしていますか?
「上手になった」のゴールは人それぞれじゃないかと思います。
しかもたぶんそれは、自分でも「こうなりたい」と言語化できるものではないんじゃないかな。
形としてこれ!というものではなく、もっと漠然としている感覚的な事なんじゃないかなーと。
「あ!これこれ!こんな感じ!」という感覚が欲しいのだろうな、と思うのです。
それをあえて言語化するならば、きっと、「自分のイメージするものが、そのまま作品になっている」と思える状態かな。
そういう結論になった理由をお話していきます。
みなさまの「こうなりたい」が見えてくるといいなーと思います。
私にはお花のセンスがない…と感じるポイントは
みなさまがよく口に出す「センスがない」という言葉。
これが何からくるのかなーと今回、ChatGPTさんに聞いてみました。
(「あなたはフラワーアレンジメントを習っている女性です」って設定したら、「私はAIであり実際の感覚や経験を持ちません。」と冷たく突き放されました笑)
センスがないとつい言ってしまうのは
- テクニックやスキルが不足している
- バランスが取れていない
- 色の組み合わせが悪い
ことからくるという回答でした。
どうですか?みなさまの気持ちはこの中にありましたか?
一つずつ見ていきましょうか。
テクニックやスキルが不足していることでセンスがないと感じる
これは本当にそのままです。
お花って、あまりにも身近な存在だからなのか、それほど難しいものではないって感覚的にとらえているところがある気がします。
だって、ギターとかダンスとかちょいってやってみてうまくできなかったとしても、「センスないわー」っては思わないですよね。
「思ったより難しいのね」って感じだと思います。
でもなぜかみなさん、お花に関してはわりとすぐに「センスがない」って自信を無くしてしまうのですよ。
このブログをよく読んでいらっしゃる方はもうお気づきかと思うのですが、お花たちって本当に手ごわい子たちです。
あんなにかわいくてきれいで身近にいてくれるのに。
なので、思うようにデザインしたいと思うのであれば、やっぱり基礎とか基本がないとちょっと難しいのです。
それと慣れかな。
全体的にお花たちのバランスがとれていない気がして…センスがないと感じる理由は
バランスがとれてない気がする、というのは、2つの理由から来るかなと思います。
一つは、何度かお話していますが、「平面で見ている世界を立体で再現しようとして」いませんか。
自分の感覚を信じることよりも、過去に見た映像を再現しようとする方、多いです。
もちろんそれは無意識。
間違えることはいけないことだと強く思っている方は特にその傾向があるのですが、正解したくて答えを探す、という行為を無意識に脳がしているのですよ。
でも、平面で見たものを(しかも頭の中にある記憶を頼りに)、立体に再現するなんて、プロでも至難の業なのです。
しかも相手は不定形なお花たち。
できなくて当たり前なんですよねー。
もう一つは、黄金比と言われるものがあるように、人の脳には安定して美しいと感じられるバランスというものが備わっています。
それが邪魔してくるという事もあるかなーと思います。
リズムがある、左右対称である、など、規則性があるのも安心します。
ですが、これまた不定形なお花たちはそれを許してはくれません。
だから、何かキモチワルイ…センスがないからだ!ってなってしまうのだと思うのですよ。
(私もシンメトリー大好きなので…)
つまりですね。
これらの問題は、無になって脳の支配から逃れることでしか解決できないんですよね。きっと。
お花の色のバランスが悪い…からセンスがないと感じる理由は
色のバランスが悪いって感じるのは、お花の組み合わせによって起こる問題ですね。
それと、手元に来たお花の顔の大きさ問題だったりもします。
そういう場合の対処法としては、
- 後ろにまわして濃い色を目立たなくする
- 他の花材をかぶせる感じに配置して影響を薄くする
なとがありますが、これらはすべてテクニックになります。
センスの問題ではなくて、経験ですね。
たくさんのお花たちと巡り会って、様々なパターンを見ることで無意識にできるようになることです。
お花って百戦錬磨が必要なのです。
「センスがない」から「うまくなった気がする」になるために必要な事
ここまで見てきて分かったことがあります。
それは、センスがない…と感じるのではあれば、
基礎や基本を身につけて
こうであるべきというものを捨て去って、無になり
ひたすら経験を積む
ことが大切なのでしょうね。
ということは、
お花たちを見て、”自分がこうしたい”とイメージしたものを、実際にデザインに落とし込むことができる
はたまた
お花たちを見て、”この子たちならこういう風にしてあげたらうまく行きそう”がイメージできて、それを実際にデザインに落とし込むことができる
ようになったら、「上手になった!」と感じられるのではないでしょうか。
どちらにしても、「フラワーアレンジメントはこう在るべき」「花束・ブーケはこういうもののはず」という固定観念から解放されて、目の前のお花たちをしっかり見てあげることが大切なのかな、と思います。
お花と触れ合う時間を純粋に楽しめる人が増えると良いな~と思うのですが、みなさんはどう思いますか。