夏はお花が持たないから生徒さんが来ない?とは限らない理由

お花屋さん経験者
さろ恵さん
さろ恵さん

暑くなると「お花が持たないからおやすみするわ」という方がいらっしゃって。

いっそのこと教室もお休みにした方がいいのでしょうか。

きくち
きくち

さろ恵さんはどう思う?

さろ恵さん
さろ恵さん

夏には夏のお花があるわけで、暑さに強い子もいます。

でも「もたない」って言われてしまうと、何も言えなくなってしまいます。

暑くなってくると、教室を休みがちな生徒さんもいますよね。

みなさんの教室はどうしてますか?

今回は夏はレッスンしないのが正解か?について考えてみたいと思います。

モノ消費とコト消費とは?

みなさんは「モノ消費」「コト消費」という言葉を聞いたことはありますか?

マーケティング業界において、お客様の購買行動についての変化を表す言葉として使われています。

スイーツを例に説明しますね。

「モノ消費」というのは、物体そのままが欲しくて購入するという行為です。

そのスイーツがおいしいから欲しい、というのがモノ消費に当たります。

つまりそのスイーツを手に入れて食べることそのものが、お客様にとって価値があるってことです。

それに対して「コト消費」というのは、その商品を手に入れるまでの過程とか手に入れた後に起こる感情とかそういうものを得たくて購入する、という行為です。

映えるスイーツなんかはそれにあたりますね。

この場合、そのスイーツがおいしいかどうかは割とどうでもよいのです。

インスタグラムにあげた時におもしろいビジュアルが作れる
とか
それを手に入れた・体験したことを人に伝えると、うらやましいと思われる
とかそういう事に価値を感じるのです。

モノにあふれている近年は、この「コト消費」の方を狙うことが売り上げを上げるために大事、と言われています。

あなたがレッスンで生徒さんに提供できているのは

では、フラワーアレンジメント教室が生徒さんに提供できているものって何だと思いますか?

少し自分自身のレッスンを思い浮かべて考えてみてください。

・ (チッ)

・ (チッ)

・ (チッ)

チーン!

はい。どうでしたか?

もしここで、あなたが出した答えが「出来上がった作品」だったならば、夏はお休みするのが正解かもしれません。

なぜならば、作品自体にしか価値がないのだったら、数日しか持たないフラワーアレンジメントなんて、生徒さんにとってはとてもコスパが悪いだけのものですから。

生徒さんに与えられる価値はフラワーアレンジメント作品そのものではない

では、私たちフラワーアレンジメント教室が生徒さんに与えられる価値って作品以外に何があるでしょう?

人によっては違うかと思いますが…

  • 上手になった!と感じる達成感またはもっとうまくなりたいという向上心
  • 無心にお花に向き合うことで得られる「今」「ここ」に集中する時間
  • 価値でつながる仲間との触れ合い

など様々ありますね。

どうですか?

そういえば…と思えることが思い浮かびましたか?

あなたが提供できているのは、決してお花という物体だけではないはずなのです。

まずは、自分がレッスンを通して、生徒さんたちに何を提供してあげられているのか?または提供してあげたいのか?をしっかり感じて・考えて、決めてみてください。

あなたは生徒さんに、あなたの教室で過ごすレッスン時間にどんなことを体験、または体感してほしいですか?

生徒さんに提供したいものをしっかり意識してレッスンに臨もう

自分はこんなことを感じてほしい、というものが決まったら、それをしっかり伝えていってください。

ブログやSNSなど、伝えられる場所はたくさんあります。

それを伝えていき、その上で集まった生徒さんは、あなたが提供したいものを受け取ってくれる、受け取りたいと思ってきてくれる生徒さんです。

その生徒さんは、決して「お花が持たないからお休みします」とは言いださないはずなのです。

だって、レッスン時間そのものが価値として来てくれているのですから。

もしうっかりそんなことをいう生徒さんが現れた時には、毅然とした態度でこう言ってみましょう。

「一度お休みして間を空けてしまったら、せっかくここまで上達してきたあなたの感性が衰えてしまうかもしれない。もったいないと私は思うのだけど、あなたはどう思う?」

ってね。

お休みをすることは腕が落ちる。その方が来ないことで損をするのは私じゃない。その生徒さんだ。
と心から思える先生になってほしいと思うのです。

お金をいただいてる以上、私たちはプロです。

プロであるならば、生徒さんの言葉に動揺せず、常にプロとして生徒さんの利益に軸を置いて考える習慣をつけてくださいね。

ちなみににこはなでは、夏になっても当たり前のように普通に生徒さんがやってきます。

さろ恵さん
さろ恵さん

私は生徒さんに、もっとうまくなりたい!って感じることで毎日が楽しくなってくれるといいなって思っています。

そこをいつも意識して、言葉を発したり、接したりしていけばいいんですね。

弱気なっていました。プロとしてしっかりやろうと思います。

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