“フラワーアレンジメント”という言葉を聞くと
できたらかっこいいかもって思うけど、なにげに難しいのよね。
なんて「素敵なもの」というイメージをお持ちの方は多いかもしれませんね。
でも、
どんなもの?
と具体的に尋ねられると、
とにかくキレイなの。
なんて感じで、知っていることがぼやっとしていて、ズバッと答えられずにもにょもにょっとしてしまう方も多いのでは?
そこで、今回は
”フラワーアレンジメント”ってそもそもなんなの?
という素朴な疑問にお答えしたいと思います。
(あくまで、にこはな的とらえ方による解説ですのでご了承くださいね。)
ズバリ、フラワーアレンジメントって何?
フラワーアレンジメントとは、
フラワー=お花
アレンジメント=配置
ということで、簡単に言ってしまえば、お花を配置して制作したものですよね。
(ちなみに「フラワーアレンジメント」という言葉は、実は日本語です)
フラワーアレンジメントとは、主に器となるものに吸水するスポンジを入れて、
そこにお花を挿していき、素敵な形を作りあげるもののことをさして言うことが多いです。
(ですが、最近は花瓶に投げ入れと言われる手法で入れていくものも、「アレンジメント」と表現している方もいらっしゃいます。)
そこにはそれなりの最低限守られるべきルールみたいなものがあるわけですが、個人的に楽しむのであれば、自分の気持ちのいいように挿してみてもよいと思います。
生け花とフラワーアレンジメントの違いは何?
フラワーアレンジメントと似たものとして、”生け花”があげられますよね。
どう違うの? という質問もよく見かけます。
フラワーアレンジメントも生け花もお花を使った装飾という点では共通していますが、いろいろと違いがあります。
わかりやすい違いは使用する道具
フラワーアレンジメントが吸水スポンジにお花を挿していくのに対し、生け花は剣山といわれるとげとげのものを使用することが多いですよね。
(他のものを使用する場合もありますが、今回は「アレンジメント」と似ているものとして挙げてみました)
フラワーアレンジメントで使用する吸水スポンジというものは、お花を挿すだけで簡単に好きな角度・高さで固定できる優れもの。
なので、比較的簡単に自分の表現したいものを自由に作ることができます。
一方、生け花の方は剣山と花器を使用し、水際が軽やかなので、すっきりとした印象の作品が出来上がります。
(剣山を使用せずにとめる方法ももありますよ)
見る方向からくる違い
生け花は基本、床の間などにおいて楽しむものなので、正面から見た姿が美しくなるようにいけられることが多いです。(装飾などの場合は別ですが)
フラワーアレンジメントはどこに置くか?で、真正面と横から見られても良いように作るスタイルの三方見、後ろから見られても良いように作られるスタイルの四方見などがあります。
向かう姿勢的なものも違い
何しろ生け花は遥か昔からあるもので、格調高く芸術性が高いものだと感じます。
なんとなく、背中がすーーっとのびているようなイメージですね。
一方、フラワーアレンジメントは、比較的新しいものですし、装飾することに重きを置いていると思います。
そう、ワクワクしながら向き合っているイメージですね。
用途の違い
生け花は基本的に活けるその場所に彩りを持たせるという目的のものです。
床の間や式典の会場などで素晴らしい作品を見かけますよね。
フラワーアレンジメントといえば、おうちやパーティーなどの会場を飾るのはもちろん、人に贈るギフトの役割も大きいものです。
そのお花を見た人を笑顔にする、そんな目的でつかわれることが多いです。
フラワーアレンジメントと生け花。私はどっちを選択すればいいの?
”仕事としていきたい”方も、”趣味の習い事として”という方も、
ご自分の野生の本能(?)に身をゆだねましょう!
費用とか時間とか、そういうもので客観的に比べることはできない、と私は思います。
そういうものは、実際に教えてくださる方の方針とかご自分の吸収するスピードとかいろいろな要因で変わってくるものですから。
純粋にどちらの花の姿が好きか?
見ていてワクワクするか?
そこが大事なのだと思うのです。
だって、楽しくないことはどちらにしろ続きませんから~
お花はそれ自身がとてもきれいで素敵なもの。
だからこそ、わくわくして向かい合わないと、モッタイナイ!ですよね。
生け花の良いところを取り入れたフラワーアレンジメントを教えています
ちなみにですが、にこはなで教えているフラワーアレンジメントは、「自分のために作る」「おうちで楽しむ」を基本としています。
なので、ギフトのような華やかさはありませんが、日常の暮らしにぴったり合うサイズ感、さりげなさを大事にしています。
そして、生け花の良いところである、生命力や植物らしさを取り入れています。
「フラワーアレンジメントと生け花の違い」で検索すると、
「フラワーアレンジメントは足し算の美学、生け花は引き算の美学」
なんて言われています。
でも、色味でいうと実は足し算が引き算の効果をもたらすことがあるのです。
つまりお花を足すことで軽やかさを演出することも可能だよということ。
にこはなのレッスンでは、この「足して引き算」にのテクニックも教えています。
また、
「空間を生かすのが生け花。空間を埋めるのがフラワーアレンジメント」
なんても言われています。
確かに、フラワーアレンジメントでは吸水スポンジが見えないようにお花で隠す、というルールがあります。
ですが、にこはなでは「空間を生かす」アレンジメントを目指しています。
足元をしっかり埋めながら軽やかさを出す。それがにこはなスタイルなのです。
言葉だけで説明するのはなかなか難しいですが、百聞は一見に如かず。
興味のある方はぜひ体験レッスンにいらしてくださいね。