先生もオンラインレッスンすればいいじゃないですかぁ
なんてことを生徒さんに言われました。
答えは、NO! です。
「できない」のではなくて、「やらない」のです。
技術的な面でいえば、PCを操るのには自信があるので、やろうと思えばぜんぜんできちゃいます。
でも、それでもやりません。
どうしてって?
今日は、にこはながオンライン講座をやらない理由についてお話してみたいと思いまーす。
オンラインでレッスンをすることのメリット
このような社会状況になってから、対面で、しかも大人数で集まることのリスクを避けなければならない、ということで、ここ2年ぐらいの間に、ものすごい勢いでオンライン化が進みました。
私たちのような教室業をしている人向けにコンサルなどをしているみなさんも、”オンライン化しないと生き残っていけない”的なプッシュをしてくることきますから、がんばって投資して、オンラインレッスンを始めたの~って方も多いかもしれませんね。
オンライン化することで、これまでは通える範囲ではないと思っていた距離の方もレッスンを受けることができるし、これまで通ってきたくれていた生徒さんも、感染の恐怖を感じることなく継続して通える、というメリットが生まれます。
教室側も、これまでは身なりを整えて、お掃除して迎えなければならなかったのが、そこまで気を使う必要がなくなったり、感染の恐怖でやめてしまいかねない生徒さんを失わずにすむ、ということで、お互いにとってメリットたくさん!に見えますね。
一見、いいこと尽くしのオンライン化。
デメリットなんかあるの?と思うかもしれません。
実はあるんですよね。
オンラインでレッスンをすることのデメリット
私たちがしているのは、お花のレッスン。
立体の造形物です。
平面ではわからない、奥行きとか前に出す、そういうことでデザインに変化がつく世界です。
それがオンラインの画面の世界で教えられるのか?という話です。
画面越しだと色味微妙に変わってきます。
そして、何度も言っていますが、お花は二つと同じ色・形はなく、重さもまちまち。
それによってしなりがかわったり、存在感が変わったり…と微妙な世界で、絶妙なバランスを保つ、繊細なものです。
それだけデリケートなものが、オンラインで伝えられるか?と言われると、私たち的にはかなーり疑問なのです。
(あくまで私たち的には、です)
このあたりも理由のひとつです↓
にこはなのレッスンメソッドは”体感”が重要。これはオンラインでは伝えられない
しかも、にこはなのレッスンは世の中にある教室とはちょっと違っているので、よりオンラインではレッスンできないのです。
にこはなのレッスンは、”違いを体感してもらうこと”が初期のカリキュラムのキモになっています。
にこはなのレッスンは、生徒さんが自立してお花を楽しめるようになることを目的としたレッスンをしているので、それに必要な内容ばかり。
そのためには、体を動かすことが大切だったりすることもあります。
うまくなるために必要な感覚を、肌で感じてもらえないと、レッスンの意味がないのですよね。
だから、オンラインでのレッスンは無理だなぁ…と思うわけです。
そもそもオンラインでレッスンできるような程度のレッスンはしていません
トリックというドラマの中に、阿部寛が空手?の有段者だと話していて、しかもそれが通信講座で取得した、というギャグがあるのですが、ご存知ですか?
いまやそれもごく普通のことになってきちゃいましたね。
今やそのシーンを見ても、だれも笑いもせず、疑問に感じずにスルーしてしまうのかもしれません。
今後この状況が良い方向に向かったとしても、オンライン化がなくなる、ということはないと思います。
つまり、オンラインでもよいものは、そもそもオンラインでやればよかったわけなのですよ。
それに対して、私たちがしているレッスンは、決してオンラインでは伝えられない内容。
直で触れ合うことでしか伝えられない、そんなレッスンしかしていません。
今はまだちょっと怖いかもしれませんが、あとほんの少しがんばりましょう。
たぶん大丈夫です。
リアルだからこそ受け取れる、実のあるレッスンでお待ちしています。