にこはなは過去に、お客様の要望もあって、プリザーブドフラワーのレッスンをしていたことがあります。
ウェディングブーケなどのレッスンでは生花でないほうが良いと判断される場合には、アーティフィシャルフラワーをおすすめすることもあります。
ですが・・・今はほぼ生花ひとすじ!でレッスンしています。
実は、生花ではなく、アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーのような生きていないものの方が、小さな教室にとってはロスがないし、仕入れも簡単だし、お手入れが不要なので楽なのです。
なので、生花をやめたり減らしたりして、ハーバリウムなどの工作っぽいものやプリザーブドフラワーなどに軸を移す教室も多いと思います。
でもにこはなは、生花のレッスンにこだわり続けています。
今回は、なぜにこはなが”フレッシュな生のお花にこだわっている”のか?についてお話しようと思います。
生花はとにかく手がかかる子なんです!
新鮮な花材を市場で直接仕入れています☆
という言葉を、お花の教室のホームページなどでよく見かけませんか。
にこはなももちろん、講師が命がけで市場を走り回って、状態のよいのもの、素敵なものを選んで買い付けています。
ですが、市場から新鮮なお花を買ってきて、それでさぁ、どうぞ!とはいかないのがこの子たちなんです。
ここからレッスンに至るまでには、さまざまな工程を経ています。
まず。「水揚げ」というものをしなくてはなりません。
水揚げとは、一度水からあげられて、切り口が乾いた状態売られているお花や元気がなくなったお花を、吸水を良くして元気が出るようにしてあげる事。
そのお花材の種類によって、そのやり方はいろいろなあります。
切り口をもう一度切ったり、手で折ったり、たたいたり。
仮死状態になっている子は、湯上げと言って暖かいお湯に一度つけたりすることも。
そして、レッスンに向けて仕分けしていきます。
ただ数を合わせるだけじゃありません。
花びらに傷がついていないか?を確認し、つぼみの数を数えたり、咲き過ぎている子をはずしたり。
レッスンではみんなにできるだけ同じ状態で花材をお渡ししたいので、まだつぼみの堅い子などは開花調整が必要だったりします。
そのためにはお日様に当てなくてはならないのですが、当たり前ですが、お日様は一カ所にはいてくれません。
時間とともに移動するお日様に合わせて、お花も移動させています(笑)
レッスン後には、余った花材たちは生きている限りお世話します。
そんな風に、レッスン前もレッスン後も、生きているからこそお世話が必要なのです。
生花の良いところは、「生」を感じるところ!
では、そこまで手がかかるのに、にこはなはなぜ「生花」にこだわるのでしょうか。
それは、生のお花たちには「生きている」からこそ感じる、私達が受けとれる命のエネルギーがあるからなのだと思います。
見ているだけで顔が優しくなる。
優しく取り扱ってあげたいと思う。
なんとなく元気がでる。
この生きているからこそ持っているお花のエネルギーが、お花の最大の魅力だと思うのです。
これは、他のどんなに素敵でキュートであつたとしても、アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーで得ることのできないものです。
同じお花は二つとないからこそお花の組み合わせは無限!
そして、このお花たち、本当にそれぞれが個性的です。
同じ種類のお花、同じ色だとしても、本当にふたつとして同じものはないのです。
(世界で一つだけの花の歌詞にもありますよね(*^^*)
つまり、同じ作品はぜーーーったいに生まれないってこと。
お花の組み合わせはまさに無限大!
なんだか、ワクワクしませんか?私はほんとにワクワクします。
それぞれのお花の姿・形・色がすべて一つ一つ違う。
だからこそ、組み合わせによっていろんなデザインを見せてくれる。
だから本当に飽きないんです。
フラワーアレンジメントとは・・・お花と創る舞台みたいなもの。
「舞台はナマモノ」って言いますよね。
お花もお同じです。
その日出会ったお花たちと、どんな舞台を作り上げられるのか。
出来上がってみて初めて、こうきたか!ってなるのです。
それは何十年お花と向き合っていてもそうです。答えはありませんから。
この楽しさをたくさんの人に知ってもらいたい。
だから、ちょっと気難しいお花たちと真剣に向き合っているのです。
生きているお花でレッスンする事ににこはなが一生懸命な理由 まとめ
生花というのは、本当に手がかかります。
生きているのだから、できるだけ長く元気でいてくれるように、考えながら、気をつけながら大切にお世話しています。
大変といえば大変です。
でも、それだけの価値が生きているお花にはあるのです。
それは生きているものだけがもつ、生命のエネルギー。
これは他のどんなものにも変えられない、価値あるものです。
かわいいお花たちの生のエネルギーを頂きながら、一期一会の舞台を作り上げる時間は、とても尊くて、優しい、癒やしと元気を与えてくれるものです。
そんな時間を生徒さんに過ごしてほしいから、にこはなは生花のレッスンにこだわり続けていきます。