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フラワーアレンジメントレッスンの花材の決め方の一例を教えちゃいます

フラワーアレンジメント

にこはなのフラワーアレンジメントレッスンの「花あしらいレッスン」や「季節の花を楽しむコース」のお花は、まさしく旬のお花を使っています。
なので、前もってこんなお花を買う!と決めていっているのではなく、毎回市場に行ってから花材を決めています。

しかも、微妙な色合いやサイズなどにこだわりまくっているので、注文などでは完全に希望するものが手に入るかどうかは運次第。
そこで、毎回仲卸さんというところを自分の足でまわって、自分の目で見て選んでいます。
さんざん見て回って悩んで、「これだ!」と感じたお花を軸に色合わせをして選んでいきます。
(そんなのもあって、毎回市場の日の前の晩は、素敵なお花に出会えるかどうかドキドキで眠れなかったりします。)

今回のレッスンのお花を選んでいく過程がなかなか興味深かったので、それについてお話してみたいと思います。

目次

この濃ゆいランが今回のメインなの?

レッスンが始まる前、市場から帰った中村に毎回
「今回のレッスンのお花はな~に~?」
と尋ねるのですが。。。

今回ふとテーブルの上をみると・・・!?

 

げっ
なんかすごい色。
と絶句していると、

「変な色って思ったでしょ。実はね…」
このお花を選んだ理由などが出てくる出てくる。

今回一番にこれだ! と思ったお花は…グラジオラス!

きくち
このすごい色のランが使いたかったの?

なかむら
あのねあのね・・・(ゴソゴソ)みてみてー

きくち
えっ
グラジオラス???
なかむら
この色見て。いい色でしょう~
なかむら
くグラジオラスって、オレンジとか赤とかはよく見かけるけど、なんか安っぽい感じがして使いたくなかったの。
でも、この色はきれいでしょ。一般のお花屋さんには並ばないのよ~
きくち

そうなの?どうして?
なかむら
この色は地味だからギフト中心のお店では使い道がないし、腕がないと使えない難しい色なの。
みてみて。このなんともいえない透明感のあるグリーン。きれいでしょーー

グラジオラスのグリーンに滅多に使えないレアなカーネーション

なかむら
で、これにこの子よ。
いい色でしょう~

きくち
ん?
カーネーション? よく使ってるじゃない。
なかむら
ぜんっぜんちがうよ。みてこの美しい色。
この色はね、ウェディングで持っていかれちゃうから、なかなか手に入らないの。

きくち
ほんとだ! いつものとは色味も微妙に違うし、大きさも全然違うね。
なかむら
そう。この大きなお顔はにこはなのアレンジメントにはそうそう入れられない大きさなの。
でも、今回はこのグラジオラスの大きな顔にぴったりでしょ。やっと使ってあげられたのよ~。

高価なランはグラジオラスの引き立て役

きくち
で、どうしてこれにこの色のラン?
なかむら
このランの色はね、極上の品のある紫なの。チラ見せすることでグラジオラスのグリーンを引き立たせてくれるんだ。
今回はコントラストのお勉強をしてもらったの。
みてみて。この高貴な感じ~

ほかにちらっと見えているキバナコスモス、同じ色味のケイトウが隠れています。
この二つは、グリーンの小ぶりなカーネーションとグラジオラス、大きいカーネーションと色味が似ているため、色の塊になってしまいます。
これまたコントラストとして黄色をちらっと入れることでメリハリがつくらしいです。
なぜ隠れしているかというと、このランの紫と近づけると「和」な感じになってしまうキケンがあるらしいです。

いつもながら、練りに練った花材選びに感心します。
そしてその話を聞いたときの、「よく聞いてくれました!」のニカッの顔は、長い説明タイムが始まる合図。
なかなか終わらないんです。これが。

この高貴なお花の組み合わせは生徒さんにも大好評だったらしい

生徒さんたちも、このくどいランの色、大きさを見て、げっとなったようです。
ところがどっこい、作ってみると「かわいい~」と大喜びだったそうです。
(↓ 下記は作品たちの一部です。載ってないよ~って方、ゴメンナサイm(__)m)

実はグラジオラスは購入時にはお花が数輪しかついておらず、レッスンに合わせて開花調整が必要なのです。
その手間をかけてでも、この組み合わせを体験してほしい! という思いでえらんだ今回の花材たち。

難しいお題にも楽しんで取り組んでくれて、しかもかなり上手に仕上げてくれたことがとてもうれしかったようです。
どんどん上達していく生徒さんのこれからがさらに楽しみです。

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