いま世の中は、昨年から続くコロナウィルスによって、激変していますね。
いろいろなものが非対面になり、簡素化され、これまではいったい何だったんだろう?って思うこともしばしば。
それによって増えたものの一つに「オンラインレッスン」があります。
そもそも対面でやる必要がないものがたくさんあるのも事実で、
これを機会に、そういうジャンルに関わる方々が重い腰を上げた、という意味では
意味のある大きな進歩だと思っています。
そして、オンラインの世界は国境をも超えることでがきるし、
自分の中のココロの壁を超えることもできる、
可能性をものすごく広げてくれるツールでもあります。
でもね。
どんなに技術が進歩したとしても、リアルでなくては伝わらないものがある。
私はそう思うのです。
「付属の動画で組み立て方を解説しているから安心」
当然ながら、レッスンのオンライン化の波は確実にお花の教室業界にも流れ込んでいます。
さまざまな教室のレッスンがオンライン化されていくなぁ…とウォッチングしているのですが、
花材を送って―のライブレッスンで細かく…
というものから
自分で花材を用意して、動画レッスン、まで様々です。
みなさん、価格だけではなくて、ご自分に合ったスタイルをしっかり見極めて選んでくださいね。
そんな中に、気になる言葉を見つけたので、ちょっとみなさまに伝えたいことが…
「付属の動画で組み立て方を解説しているから安心」的な言葉。
みなさん、気づきましたか?
「組み立て方」!!ですよ。
おそらく、この方はお花をアレンジするための順番的なものがわかるヨってことを言いたかったのだと思うのですが…
言葉尻を捕まえてイチャモンつけたいわけではないのです。
この言い方をするってことは、どこかフラワーアレンジメントをパーツを組み立てるだけのクラフト的なものという解釈をしているのではないかと思ったわけです。
で、みなさんにはそんな風な勘違いをしてほしくないな…と思ったわけです。
ここは声を大きくして言いたい!

お花は二つとして同じ形・同じ色はない
お花というものは、人間と同じようにまったく同じ色・形・大きさのものはありません。
それぞれが微妙に違っています。
だから、”この花の後ろにこの花を挿します”という手順で導かれたとしても、
後ろに来る花の色が妙に濃かったらバランスが取れないし、
妙に小さかったら、もはや前の花に隠れて見えなかったりもします。
おそらく、ですが、組み立て型通りにやったのに、何かおかしい…ってなる人が多数だと思います。
これがプリザーブドフラワーだったり、アーティフィシャルフラワーだったりの、
定型のものだったら、組み立てればできる、は正解です。
言われたとおり、見本通りにやってもうまく行かない、それが生のお花のつらい所であり、面白い所なんですね。
なので、組み立て動画がついているアレンジメントセットを購入された方は、そこを覚悟して、ある程度自分で工夫することは必須だと思ってくださいね~
満足度は人それぞれですので、選択は自由です(*^^*)
フラワーアレンジメントは”センス”も必要ない



やっぱりセンスがないとダメってことか…



センスもいらないんじゃ
手順通りに組み立てたり、見本通りにすれば出来上がるのなら、私にも…! って思われる方も多いかもしれません。
何度かお花を飾ることにチャレンジして、「私、センスがない」って悲しい気持ちになった経験があったりしますからね。
でもでも。大丈夫。
実はお花のプロとして、活躍したいというわけではないのであれば、まずセンスは必要ありません。
必要なのは「自由な心」と「立体でとらえたデザインの蓄積」だけなのです。
まぁ、自由な心でお花と向き合う、それが実はとても難しいことだったりするのですけど、逆に人によっては簡単だったりもします。
それは、普段どれだけみなさんが、自分の気持ちにブレーキをかけて生きてるか?にもよるのです。
お花と向き合うってことは、ある意味自分と向き合う事だったりするのです。
何と深い…(笑)
ディープすぎでしたね。
ここについてはまた別記事でガッツリお話しますね。
ということで、”お花を素敵に飾りたい”という、お目が高いあなたは、お花は組み立てるだけではうまく行かないってことをお知らせしたくて、この記事を書きました。
参考にしていただけたらうれしいです。