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老猫の介護と看取りについて、2匹を立て続けに失ったからこそ分かったこと

 

「とらきち」と「とらじ」という兄弟猫を飼っていたのですが、ありがたいことに二人とも20年越えの長寿猫でした。

私の最愛の猫たちは、とらじが21歳を目の前にして、そしてその半年後に21歳を迎えてのとらきちと後を追うように虹の橋を渡っていきました。

ある意味、とらじがちょっと先に旅立った経験があったおかげで、いろいろな尺度みたいなものができたので、とらきちの時は余裕をもって介護生活が送れた気がします。
(ありがとう♥とらじ)

直接の原因は別だけれど、おそらく天命をしっかり全うしたと思われるタイミングが半年と近かったことで、わかったことがたくさんありました。

そんな私だからこそ知ることができたことをここに書き残すことで、
どなたかの何かの判断の参考になればと思います。

私も夜な夜な検索しては絶望したり、希望を持ったりしていましたから。

 

目次

猫の介護生活って長いの? あると便利なものは?

個体差があるのかもしれませんが、うちの子の場合、
マニュアル本にあるような、
「少しずつ確実に不自由になっていく」
という感覚はありませんでした。

そりゃあ、若い時のように高いところに登ろうとしたりといった無謀な行動はしていませんでしたが、おもちゃで遊ぶし、ちょっとした高いところなら普通に乗ってました。

猫じゃらしでぐるぐる回って、息が上がって、このまま死んじゃう?ってぐらいハァハァしていることがあるぐらいに元気いっぱいでした。

寝る時間が長くなっていたりはありましたが、特に何か対策してあげなきゃならないというものはありませんでした。

なので、「介護」という感じになったのは、病気がきっかけでした。

そこから逝ってしまうまではそれなりに大変でしたが、それぞれ本当に大変だったのはせいぜい1,2か月ぐらいだった気がします。
(そこは意外に覚えてない(-_-;)

元気がなくなってからまず必要だったのは、これ。
発泡スチロール製のブロックです。

ねこというのは賢いと言いますか、繊細と言いますか。

どんなに足腰が弱ったとしても、トイレの場所が変わるのはどうしても許せないらしく、
ずっと同じ場所でしたがります。

なので、上りづらくなった段差を楽にしてあげなければなりませんでした。

そんな時に役に立ったのが、

こういうタイプ。(もし必要であればクリックするとAmazonに飛びますよ)

とらきちのトイレには踏台がついてなかったので、トイレ前にも置いていました。
そこには低いこちらのタイプ。

その発泡スチロールのブロックに初めについているビニールは外さない方がいいかも。
意外に汚れやにおいがしみますから。

さらに粗相対策として、ペットシーツでくるむといいですよ♪

ご飯を食べるにも腹筋が必要なのかな?
食べていると疲れるのかな?
と思ったので、高いタイプのご飯の器に代えました。

こういうタイプ。
(もし必要であればクリックするとAmazonに飛びますよ)

食べてくれるものがあればと何種類か置いていたのと、
水も水がおいしくなる器にいれていたので、下に箱を敷いて高さを出したりしていました。
その箱が紙だったので、水がこぼれると形がグニャグニャに・・・

今頃、こんな神なものがあったと知りました。
知ってたら買ったのに~

粗相が始まったら、思い切ってMax大きいトイレシーツをあちこちに敷きまくりましょう。
ビジュアルはつらいですが楽です!

私も初めは、普通のサイズのものをたくさん敷いていたのですが、
人が歩くとき移動しちゃうのです。

そしてですね。

トイレシーツが足に貼り付くのが許せないらしくて、可能な限りよけて歩くわけです。

そうすると、結果、空いているところにうまくそそうしていますから、ぎょっとします。

しかもその場所が継ぎ目あたりだったりしたら、かえって水分がシーツの裏まで行っちゃって、始末が大変でした。

裏面は防水になってますからね。
絶対にしみこんではくれません。


(画像はレギュラーですが、リンク先はワイドです。)
ペットシーツって小さいものは結構砂ブルなのですが、大きいサイズのものはとわりと値段が張るし、ちょっとしか入っていなくて残念。

だから、粗相をしたらそのまま捨てちゃうのはもったいない! ので、汚れた部分だけ切り取ってうまくツギハギして使いましょう。
小さくなったものは、段差用発泡ブロックに。

フローリングにお住いのあなた。

筋力がなくなると、肉球がパサパサになってしまっていることもあり、
手がスルスル~とすべって手の間が開いていっちゃったりします(-_-;)
そうなったら、組み合わせて貼れるタイプのカーペット、タイルマットがおすすめです。


これなら汚れた時、そこだけ外して洗えるので心が折れずに済みます。

脱水のための皮下注射・点滴は飼い主のエゴなのか?

老猫さんは「脱水」の診断を受けること、多いと思います。

とらじの時は皮下注射をしたときに明らかに調子悪そうだったので、
夜な夜なインターネットで「老猫 皮下点滴」で検索したものです。

皆さんも悩むみたいですね。

私は生き物は基本自然のままがよいと思うので、あまり人間の手を加えることは選びたくない派でした。

なので、本人が嫌がる通院や皮下点滴というのは、少しでもこの世にいてほしいと願う飼い主のエゴなのでは?という思いで揺れました。

でも、とらきちの時は皮下点滴が明らかに効果的だったし、初めのころは病院での点滴の時にうっとりしている様子もあって、その選択はありだったと思います。

でも、とらきちの場合でも書きましたが、明らかにある時から体が皮下点滴を受け付けなくなります。

そうなったらやめてあげたらいいのかな、と思います。

してあげたいか、してあげたくないか?で決めるのではなくて、本人が楽になるのかならないのか。
その視点で選択してあげたらよいと今は自信を持って言えます。

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ご飯を全く食べてくれない・・・強制給餌は必要?

とらじの場合でも書きましたが、食べられないのではなく、おそらく最後の準備に入ったんだと思います。(あ。老猫の場合です)

食べない=死んじゃう
のではなく「準備のためにあえて食べない」んだと思います。

おそらく生き物というのは本当に自分のことがよくわかっているんだと思います。

涼しい場所で体を冷やし、食事をとらず来るべき日の準備をする。
それは自然の摂理なんだと思います。

私はそう思うので、嫌がる二人に強制給餌はしませんでした。
とらじの時に何回かトライしましたが、あまりにもつらそうな顔をするのですぐにやめました。

その日が近づいたときの行動や起きる変化

猫という生き物は、本当に家族思いです。

できるだけ目立たず旅立ちたいと思っていると思います。
だから、ずーーーっと見守っていられるとなかなか逝けなかったりするのかも。

だって家族が大好きなんだもの。
悲しい顔はさせたくない。(絶対しちゃうけど)

だからいつもの日常の喧騒の中、ひっそりと旅立ちたい。
そう思っているんだろうな、と感じました。

とらきちの場合でも書きましたが、老衰は実は穏やかではありません。
死というのは細胞レベルで始まります。

生き物の体は細胞によってできているので、
細胞が活動をやめたら筋肉、肺、心臓とその役目を終えます。

寝てるの?と思ったら…なんて穏やかなものではありません。
なのですぴーーっと寝ている様子ならまだまだ大丈夫。
(私はかなり前から朝起きたら死んじゃってたらどうしよう~と思って寝不足してました。)

手足が力を失ったら、悲しいけどその時が近いです。
とらじの死は病気による要因が大きかったけど、
やっぱり最後の日は手足が脱力状態になっていました。

そんな状態なのに、本当の最後を迎えるにあたって必ずトイレに行きたがります。
「にゃーん」って。
支えてあげてください。
本当に猫はきれい好きでけなげな生き物です。

一番お世話をしてくれたあなたにおそらくめちゃめちゃ甘えてきます。
いっぱいいっぱいかわいがってあげてください。
私は気づけなかったから後悔でいっぱいです。

それと、わりと早めに段ボールなどの入れ物を準備しておきましょう。
それと保冷剤。

具合が悪くなってくると、そんな準備をしちゃったら本当になっちゃうかも、
と思ってできなくなります。

でも、その日は絶対来てしまいます。
きれいな状態で見送ってあげるために、できるだけ早く箱に入れてかわいく整えてあげてください。
うちは二人ともいつものようにまるまって寝ているような姿で見送ることができました。

ペットロスに気が付いて! あなたも隠れペットロスかもしれません。

私、その日は泣きまくりました。
でも、子供の前ではそんなに泣けなくて。

それでも、夜な夜な泣いていたのですが、しばらくすると泣かなくなります。
おちついたんだ。自分でもそう思ってました。

3か月ぐらいたったころでしょうか。
なんにもやる気が起きない。
生きている感じがしない。

で、気づいたんです。
私、ペットロスかもって。

ペットロスって、いなくなってから落ち込んで泣いてばかりいる、そんな状態のことだと思っていました。

でもね。本当に重症なのは隠れペットロスかもしれない、その時そう思いました。

で、あえて泣いてみたんです。
ええ。それこそわんわんと。
そしたらでるでる。涙が永遠と。

でね。楽になったんです。

あ、私悲しみを押し込めていたんだ。ってわかったんです。
それから、たまーに涙活してます。夜中に一人で。

自分はペットロスだ。

しっかり認めて、その自覚を持った方がいいんだと思います。

でも、克服しなきゃって思わなくてもいいだと思います。

その悲しみにどっぷりつかってみませんか。
私はつらいつらいつらいんだーーーって。

私も、いつまでもとらきちととらじの話をするたびに、もれなく涙が出るヘタレな私を認めて生きようと思います(笑)

最近湧いてきた新しい悲しい気持ち

最近気づいたんです。
とらきちととらじの思い出がちょっと遠くなっていることに。

とらきちの薄い毛皮の感触、とらじの剛毛。
麗しい顔に合わずしぶいとらきちの鳴き声。
物騒な顔に合わず、妙にハイトーンなとらじの声。

そういうものがちょっと遠く感じるようになってしまって。
忘れるって人間が心のバランスをとるための便利な機能なんだと思うんですが、それがさみしくて、つらい。

ずっと覚えていたい。
忘れたくない。
でも、少しずつ消えて行ってしまうんでしょうね。

お骨、どうする? 自分の気持ち次第でいいと思う

火葬して手元に来てくれたかわいいお骨。
これもググるといろいろな意見があってわかれるところだけど、私は自分の好きにしたらいいと思う派。

ちなみに私は手元に置いています。
毎日手を合わせて…なんて甲斐甲斐しいことはできませんが、たまーに話しかけています。

で、自分自身が死んだときに、一緒に入れてと娘に言ってあります(*^^*)

樹木葬って知ってます?

樹木葬の中にもいろいろあるんですが、私はちゃんと土にかえりたい派なので
動物も一緒にどうぞ、の樹木葬にしようとたくらんでいます。

なんだかとりとめもなく、一貫性もないけれど、思いつくままに書いてみました。
もしこんなことが知りたい、聞きたいってことがあったら、お気軽メッセージくださいね。

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